2019年8月5日〜9日の5日間、六本木ヒルズ森タワーに入居する企業が、職業体験やものづくりを通じて未来を担う子どもたちに本物の体験を提供する「六本木ヒルズ OPEN CAMPUS FOR HILLS KIDS」が実施され、VIVITAも「VIVISTOP mini in roppongi hills」として参加しました。
VIVITAのインターン”うねうね”こと中塚優音が当日製作したグラフィックレコードとともに、5日間の活動を振り返ります。
- 六本木ヒルズ OPEN CAMPUSとは
- DAY1—未来の六本木ヒルズを考えよう!
- DAY2—模擬裁判を体験しよう!
- DAY3—新しい言葉をデザインしてみよう!
- DAY4—現代アートで゙“こども”哲学しよう!
- DAY5—未来の買い物について考えよう!
- 子どもたちが、活動を通して感じたこと
- 5日間を振り返って
六本木ヒルズ OPEN CAMPUSとは
今回の森ビル×VIVITAの取り組みは、森ビルさんが掲げる『未来を担う子どもたちを、六本木ヒルズの街全体で育てていく』をコンセプトに
- 参加する子どもは親と一緒に六本木ヒルズに「出勤」し、社会と身近につながる場所で活動する取り組みを実現する
- VIVITAは、親あるいは六本木ヒルズで働く人に、大人と子どもの境界線なく一緒に活動していくことの面白さや可能性を知ってもらい、理解者を増やしていく
を目標に協働し、実現しました。
DAY1—未来の六本木ヒルズを考えよう!
1日目は、活動場所である六本木ヒルズを舞台に「こどもまちづくり会議」を実施。未来の生活をイメージしながら、「住む人」「働く人」「遊びに来る人」の3つの視点で、自分たちが思う30年後の六本木ヒルズはどんなふうになっていてほしいかを話し合いました。そのアイディアを、平面だけではなく、森タワーの模型を生かした立体的な視点も入れながら、新しいまちづくりを形にしていきました。
DAY2—模擬裁判を体験しよう!
2日目は、TMI総合法律事務所へ伺い、第一線で活躍する弁護士の方たちと一緒に模擬裁判を体験するとともに、VIVITAが提供する機材や材料を自由に使って一日の過ごし方を自分で計画するという流れで活動しました。子どもたちは自発的な好奇心によって、1日目に作った六本木ヒルズ森タワーの模型を更に進化させる活動や、自分なりの作品づくりに取り組みました。
DAY3—新しい言葉をデザインしてみよう!
3日目は、テレビ朝日さんとのコラボレーションで、「夏」をテーマに新しい言葉(ピクトグラム)をデザインし、アニメーションで表現する作品づくりに挑戦しました。六本木ヒルズの街を歩いて夏祭りを彩るさまざまなデザインを見たり、テレビ朝日の局内を見学したりしながら、テレビ制作に関わる映像のプロと一緒に、自分なりのメッセージを込めたアニメーション作品を作る面白い経験でした。
DAY4—現代アートで゙“こども”哲学しよう!
4日目は、森美術館さん、こども哲学・おとな哲学アーダコーダさんと一緒に、「まちと美術館のプログラム 塩田千春展で“こども”哲学しよう」を実施。みんなで現代アートの作品を見てその作品から感じたことを話し合い、その後、自分の大事な記憶を形にしてアウトプットする活動に取り組みました。答えを出すことを急がず、ゆっくりと考えること。他の人と意見を交わし合うこと、自分の中の記憶や思い出を形にして表現すること。盛りだくさんの一日でした。
DAY5—未来の買い物について考えよう!
5日目は、Origamiさんと一緒にお金について考えました。みんなが働いてなぜお金を稼ぐのか?お金があるとなぜ便利なのか?どうして最近はどんどんキャッシュレスになってきてるのか?物々交換のゲームから、いろんなお金の側面をみんなで話し合い、最新のキャッシュレス決済の仕組みを体感し、未来の買い物についてみんなで議論しました。
そしてOrigamiさんのオフィスから VIVISTOP mini に戻ってきたあとは、 好きなことを自由に形にしていく活動に取り組み、1日目から参加者みんなで創り上げてきた「未来の六本木ヒルズ」の模型を完成させました!
子どもたちが、活動を通して感じたこと
- 自分で考えて、自由にものを作ることができて、とても楽しかった!
- あまり学校では手をあげないのに、ここではたくさん発言できた。
- 自分で考えて実行したりして、学校とは一味ちがった。
- 工作だけじゃなくプログラミングも出来て楽しかった。
- いつもは気にしないことを真剣に考えることができて、いろいろな発見ができた。
- ちょっとつかれたけど、つかれたほど良いものができるはずだから、うれしい。
- VIVISTOP mini は自由だったからとても楽しかった。もっと自由がいい!
アンケートでは、自分で考えること、それを自由にかたちに出来ることがとても楽しかった、という感想が多く見られました。子どもたちが、自発的な興味や好奇心で自由に活動することの面白さに目覚め、結果として主体的に多くのものごとを学ぶことができたのではないかと思います。
5日間を振り返って
この5日間は、VIVITAが子ども達と一緒に活動する上で大事にしている「自分で考えて自分で形にすること」「形にする方法は一つではなく考え方しだいでいろんなアプローチがあること」「形にできた成果は、それぞれの個性がちゃんと発揮されること」という考えを軸に、関わるみんなが楽しんで活動できることを目標にしてきました。
今回、この活動に関わっていただいた皆さんが、子ども達と一緒に活動することの面白さや可能性に気付くことで、子どもや大人の線引なく、やる気とアイディアがあれば誰でも活躍できるような場所が、この社会のなかに増えていくきっかけのひとつになればと思います。