こんにちは!VIVITAクルーのもっちです。 変身ワークショップ@長岡では、かっしーたちと共にワークショップの内容や、変身グッズのデザインを考えました。
前回の記事では、子どもたちの変身グッズの製作が終わり、いよいよ発表!というところまでをご紹介しました。 今回の記事では、その後私たちが目撃したとある事件について、お話したいと思います。
本レポート記事は3部構成です。
レポートその1:https://blog.vivita.io/entry/2022/01/20/083954
レポートその2:本記事
レポートその3:https://blog.vivita.io/entry/2022/05/26/080000
事件のはじまり
さあ、変身ポーズを決めて、星さんや保護者のみなさんに見てもらおう!!と子どもたちが集まったその瞬間。
なんと!!会場が突如暗転。 天井から怪しい光と共に不気味な声が響きわたったのです。
「ゲドゲドゲドゲド…」
直後、おぞましい姿の怪人たちが突如乱入してきました!!
突然の怪人たちに、会場内の全員が状況を飲み込めていません。
「うそ、あれって着ぐるみでしょ?」
そんな声も飛び交うなか、着ぐるみかどうかを確認しに、かっしーが近づいたその瞬間…
「うぎゃああああ!!」
なんと、怪人の攻撃をくらってしまいます!!
その激痛にもだえ、恐怖に陥るかっしー。 どよめく会場内。
彼らは着ぐるみではない…。 なんとまずい状況…!!
星さん曰く、この怪人たちは悪の組織「蛇王一族」とのこと。 赤い怪人はクモ魔獣人クモウラミ。天井から響く怪しい声の正体は、首領のゲドロンだったのです!
どうやらゲドロンは、今回の変身ワークショップで希望に満ち溢れている子どもたちに危機感を覚え、 トチオンガーセブンもろとも倒してしまおうと作戦を練っていたようです。 子どもたちが楽しんでいるところに乱入してくるなんて…なんて卑怯な!!
「さぁ行け!クモウラミ!!子どもたちを始末せよ!!」
怪人クモウラミはゲドロンの指示により、あろうことか会場の子どもたちに襲いかかってきます! そこに間一髪、星さんが間に入ってクモウラミを阻止!
しかし、取っ組み合いになった星さんは、子どもたちを守るため、クモウラミと共に会場から離脱してしまいました。
会場には尚も残る蛇王一族の戦闘員。 星さん不在のなかで、私たちはどう戦えば良いのでしょう…?!
絶望するかっしー、緊張と不安でピリつく会場内。 そんな時、私の頭のなかに去り際の星さんの発言が響いてきました。
「みんな、希望を燃やせ、そうすれば、何も怖くない!」
我に返った私たちの目に映ったのは、希望あふれる子どもたちの姿。 そうだ、ここには星さんから変身の指南を受けた若いヒーローたちがいるじゃないか!
変身、そして撃退
かっしーのカバンの中には、トチオンガーセブン用に開発していた炎と雷を繰り出す武器がありました。
本来ならばトチオンガーセブンに託すものでしたが、変身ポーズでエネルギーを極限まで高めた状態の子どもたちなら、この武器を使いこなせるかもしれません。
この場は、子どもたちに託すしか無い!!
期待通り、子どもたちは武器を使いこなし、見事に蛇王一族の戦闘員を撃退します。 どの子も初めての実戦にも関わらず、完璧な変身ポーズと戦いぶり。
勇気を持って戦ってくれた子どもたちには感謝しかありません。 みんな本当にかっこよく、頼もしかったです。
蛇王一族の卑劣な罠
順調に敵の戦闘員を撃退する子どもたちでしたが、敵の卑劣な罠が待ち構えていました。 なんとゲドロンが用意していた「暗黒の秘石」によって、かっしーが闇落ちしてしまったのです!
闇落ちしたかっしーはゲドロンによって「ダークネスエンジニア・マッドカッシー」と命名され 暴虐な振る舞いを見せます。 なんと、仲間のクルー・あなっちに襲いかかり、子どもたちが倒した戦闘員まで復活させる始末!
「ニンゲン・・・。キライ・・・。タオス・・・。」
そんな言葉をつぶやくマッドカッシーの目には、希望の光が一切灯っていません。 どうやらマッドカッシーには、私たちの言葉は通じないようです。
ここは仕方ない…子どもたちの変身エネルギーで、正気を取り戻してもらうしかありません。 もとのかっしーに戻ってもらうための、希望を込めた戦いがはじまります。
子どもたちの懸命の応戦により、戦闘員たちは再度倒されました!
戦闘員とともに追い込まれたマッドカッシーでしたが、ゲドロンの指示により、あろうことかあなっちを人質にとり、 子どもたちが使用していた武器までも破壊してしまいます!
あの、ヒーローに憧れていた優しいかっしーは一体どこへ…?
見参!トチオンガーセブン!
ゲドロンとマッドカッシーの非道により、戦う術もなく、絶体絶命のピンチに戦慄する会場内。 みんなが諦めかけたその時、力強い声が響き渡ります。
「愛と正義の命じるままに!俺は炎の天狐、トチオンガーセブン!」
圧倒的なパワーを纏い、炎の天狐・トチオンガーセブンが登場!
「待っていたよ、トチオンガーセブン!」
大喝采とともに、トチオンガーセブンの登場を喜ぶ声が会場内から聞こえてきます。 あの重苦しかった空気が、トチオンガーセブンの登場を機に一変しました。
しかしかっしーは未だマッドカッシーとしてゲドロンの支配下のまま。 あろうことかトチオンガーセブンに牙を剥いてしまいます!
トチオンガーセブンに憧れていたかっしーが、こんなかたちで本人と出会ってしまうとは…。 見ていてとても切ない戦いでした。
「目を覚ますんだ、かっしー!」
トチオンガーセブンの身体を張った懸命の呼びかけと、会場の子どもたちの声援を受け、 かっしーはついにゲドロンの支配下から逃れることができました!
喜びに溢れる会場内。本当によかった!
かっしー自身はこの闇落ち期間のことはほとんど覚えていなかったようですが、「トチオンガーセブンと会場の皆の優しく熱い気持ちのおかげで、正気に戻れたのだと思う。」と語ってくれています。
戦いの強さだけがヒーローの条件ではない。 トチオンガーセブンは強さと優しさを兼ね備えた本物のヒーローであるということを、私たちは身を以て感じていました。
宿敵復活!決めろ必殺技!
穏やかなムードとなった会場でしたが、ゲドロンが安寧を破壊してきます。 なんとゲドロン自らがエネルギーを分け与え、クモウラミを復活させてしまったのです!
復活したクモウラミはゲドロン譲りの吹き上がらんばかりの闇のオーラを持ち、トチオンガーセブンに襲いかかります。
その力はトチオンガーセブンをも圧倒、なんと必殺技の『トチオンガーファイヤーカッター』を喰らっても耐え凌いでしまいます…。
「あの必殺技を使っても倒せないなんて、やばいんじゃないか?!!」
絶望寸前でパニックに陥るかっしーでしたが、仲間のクルー・やまろの励ましの声かけにより、冷静に戦いの手段を考え抜いてくれました。
「こうなったら、変身用あぶらげを通じて、子どもたちの変身パワーをトチオンガーセブンに託すしかない!」
子どもたちがこの日のワークショップで製作した変身用あぶらげ。 これには、トチオンガーセブンの変身アイテム同様、神聖なエネルギーが込められているとのこと。 子どもたちは自分達の手で、変身用あぶらげをトチオンガーに装着していきました。
希望がこめられたあぶらげを装備し、子どもたちの溢れんばかりのエネルギーを受け取ったトチオンガーセブン。 最強の必殺技(2021年11月現在)『トチオンガーダブルファイヤーカッター』を繰り出し、見事にクモウラミを撃退してくれました!
蛇王一族の乱入でどうなることかと思われましたが、トチオンガーセブンと子どもたちのおかげで会場内に平和が戻ってきました。
ありがとう、心優しきトチオンガー! ありがとう、勇気に溢れた子どもたち!
つくる楽しさとともに、優しさと強さ、勇気について考えさせられたワークショップでした!
(その3へ続きます)