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VIVIWARE HACKATHON 旭川藤星高校 in summer 2022 開催レポート

こんにちは。VIVITAクルーのさかいです。
7月25、26日の二日間、北海道旭川市の旭川藤星高等学校にてVIVIWARE Cellを活用したモノづくりイベントを実施してきました。

なんと、VIVIWARE社としては初となる「ハッカソン」の運営に挑戦!
企画の立ち上げから実施まで、絶望のマッドエンジニア”かっしー”と共に七転八倒した様子をレポートします。

ことの起こり

今年の4月、北海道旭川市に出張しました。実はいま旭川でVIVITAの活動を始めようという動きがあり、企画検討を進めるにあたって土地の歴史文化を目で見て肌で感じ、現地の皆さんと交流して情報収集するためです。現地の中心人物であるケイさんと中学3年生のひなこちゃん、有志の皆さんとディスカッションの機会を持ちました。

▼ひなこちゃんによる当日のレポートはこちら note.com

この時、みなさんにVIVIWARE Cellをご紹介したのですが、誰よりも興味深く話を聞いてくださった人物がいました。それが、旭川藤星高校で数学を教えている吉田先生です。

旭川のみなさんにVIVIWAREを紹介

もともとモノづくりが大好きな吉田先生はVIVIWAREの楽しさにワクワクし、さっそく学校で先生方や生徒たちに「こんな面白いものを見てきたよ」とお話しされたそうです。みんな興味深く聞いてくれ、ぜひ使ってみたいとの声も上がり、先生の夢は広がっていきました。

吉田先生より「夏休み期間に探究活動の一環としておこなう勉強合宿にて、VIVIWAREを利用したロボット制作/コンテストを検討したい」という相談の連絡を受け取ったのは、旭川出張の翌週のことでした。

VIVIWARE HACKATHONの誕生

後に吉田先生は「社交辞令を真に受けてみました」と笑っておっしゃっていましたが、大切に育ててきたVIVIWAREを使ってみたいというラブコールはうれしい限りです。さっそくVIVIWAREのメンバーと相談し、企画を検討しました。

「VIVIWAREを利用したロボット制作/コンテスト」と言うとつまりは「VIVITA ROBOCON」になるのですが、今のところ、2日ないしは3日間で完結できるプロジェクトではありません。しかも、参加するのは1、2年生の76名という大所帯です。チーム戦にしても、作業が偏ってしまいます。

robocon.vivita.club

VIVIWARE Cellを活用して、モノづくりの楽しさにダイレクトに触れられる機会にしたい。自由にアイデアをかたちにすることの面白さを共に分かち合いたい。尚且つ、高校生が手応えを感じてくれるにはどうしたらいいだろう?と、かっしーと二人で頭を悩ませました。

かっしー:
「ROBOCONもそうですけど、やっぱりモノづくりは課題解決してほしいんですよね・・・。 」

さかい:
「校長先生のハンコを押す作業に革命を起こすとか・・・?」

その時、閃きました。

「そうだ、ハッカソンをやろう!」

どっちが閃いたかは覚えていませんが、おそらく私だと思います。かっしーも「その時ピキーンと来た」と言っていますが、私でいいと思います。なぜなら、VIVITAに入社したときからハッカソンをやりたいと言い続けてきたからです。

ひとりひとりが得意を活かしながらチームで力を合わせ、アイデアを磨き、かたちにする楽しさ。一人では到達できない場所でも、チームならきっと行ける。

VIVIWARE HACKATHON が誕生した瞬間です。かっしーと一緒に「旭川藤星高校ハッカソン in summer 2022 〜学校生活をハックせよ!」という企画を立て、先生方に提案しました。

VIVITAデザイナーmix氏によるロゴデザイン

ちなみにハッカソン(Hackathon)とは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語です。エンジニアやデザイナーなどが集まってチームを組成し、特定のテーマに対してアイデアを出し合い、短期間(1日〜数日)に集中して開発をおこないます。チームごとに成果をデモンストレーションし、技術やアイデアの斬新さなどを競い合います。

なお、本プロジェクトにおけるハック(Hack)は 「テクノロジーを駆使して、ものごとを ”より良く” ”より楽しいもの” にする工夫をすること」と定義しました。

実行委員会との出会い

しばらくして実施が決まり、さっそく準備を始めました。

その土壌や文化がないところでハッカソンを運営するための準備は、なかなか骨が折れます。しかし、楽しみで仕方ない我々はワクワクが止まりません。吉田先生からの情報では、企画を知った生徒たちも興味津々で「早くやりたい!」と心を弾ませているとのこと。

実行委員会が一緒に準備してくれることになり、吉田先生がオンラインミーティングをセッティングしてくださいました。当日Zoomを開いてみるとなんと、画面の向こうには20人近い生徒たち。頼もしい限りです。

ハッカソンに必要な道具や材料類はリストを共有し、実行委員会のみんなが学校や各家庭にあるものを集めてきてくれることになりました。

一緒に準備してくれた実行委員のみんな

ハッカソンのお題

さて、ハッカソンにはお題が必要です。本来ならば、取り組む課題を自分たちで発見し0→1のアイデア創出をするのがベストでしょう。

しかし今回は、参加者のほとんどが初心者であること、二日間という限られた時間であることを鑑み、「つくる楽しさに出会う」ことを優先することにしました。あらかじめ用意した課題に対して解決のアプローチを探り、そのアイデアを具現化することに注力します。

とは言え、現場から抽出された課題であることが大切です。実行委員会のメンバーが、生徒や先生たちから学校生活におけるお悩みを集めてきてくれました。

①先生の声が子守唄みたいに感じる
②不安になったり緊張すると腸が痛くなる
③移動教室のときに迷子になる
④学校が暑い
⑤階段の上り下りがつらい
⑥日直のとき日誌を取りに行くのを忘れる
⑦教室に虫が入ってくる
⑧当番表がわかりにくい
⑨特別教室の鍵の管理が大変(先生のお悩み)
⑩みんなが静かにしてくれない(先生のお悩み)

もちろん、ここにある以外のお悩みを解決するのも大歓迎です。

遠隔でVIVIWAREレクチャー

ハッカソンは4-5人構成の18チームで取り組むことになりましたが、実行委員会が1名ずつチームに入るとのこと。彼らが事前にVIVIWARE Cellを理解しておいてくれたら、鬼に金棒。準備の打ち合わせと併せて、数回に渡りVIVIWARE Cellのレクチャーをおこないました。

VIVIWARE Cellを使うには、アプリを動かすタブレットが必要です。少人数であればこちらで用意することも可能ですが、数に限りがあるため、調達に頭を悩ませることがあります。が、なんと、旭川藤星高校は生徒が一人一台タブレットを持っており、しかもVIVIWARE Cellのアプリと相性のよい推奨機種。これは非常に恵まれた作業環境です。

各自のタブレットにCellのアプリをダウンロードしておいてもらい、実際に触りながら感覚を掴むハンズオンをおこないました。サーボやモーターを駆動させるプログラムを組み、遠隔で東京のかっしー宅のVIVIWARE Cellを動かします。さすがはROBOCONのリモート開催を可能にするVIVIWARE Cellです(手前味噌)。

てんやわんやするかっしー

夏の旭川へ

そうこうしているうちに、ハッカソン当日が近づいてきました。会場の下見や準備をするため、旭川に前日入りします。3ヶ月ぶり、人生2回目の北海道です。前回と異なるのは、夏休みシーズンであるということ。エアドゥのポケモンジェットは夏休みを北海道で過ごす人々で満席です。

満席のポケモンジェット

なお、旭川に到着するとしとしと小雨が降っており、最高気温21度という寒さに身震いしました。夏はどこにいった。

空港までお迎えにきてくださった吉田先生の車で旭川藤星高校に到着。学校の周囲には大きなホームセンターやドンキホーテなどがあり、材料集めに困らない素晴らしいハッカソン環境です。

会場となる講堂に入ると、天使がお出迎えしてくれました。

天使に見守られながらハッカソン

いざ、ハッカソン!

1日目、ついにハッカソンの開幕です。東京からおかしな大人が来たと思われている可能性もあるので、我々怪しい者ではありませんよ・・・と自己紹介しましたが、かっしーの仮面ライダー好き(※)が滲み出てしまってますます怪しまれたかもしれません。(※かっしーは変身ワークショップを企画するほどの仮面ライダー好き)

今回のクルーは、東京からVIVIWAREエンジニアかっしーとVIVITAプランナーさかい、北海道在住VIVIWAREインターンのん。3人で心細い・・・と思っていたら、旭川でVIVISTOP計画中のケイさんとマツケンさん、スウェーデンの大学で勉強中だけど夏休み帰国中の文ちゃん、という地元の助っ人3名が駆けつけてくれ、2日間みっちりお手伝いしてくれました。

アイデアをひねりだせ!

まずは今回のお題とミッションを発表します。お題はみんなから寄せられた学校生活における10個のお悩み、ミッションはVIVIWARE Cellを活用してアイデアをかたちにすることです。

実行委員会のメンバー以外はこの日初めてVIVIWARE Cellに触れるため、改めてどんなツールなのか、何ができるのか紹介しました。

実際に手を動かしながら、サーボやモーターが動く仕組みを理解します。初めてのプログラミングに戸惑いながらも、みんな楽しそうです。

お題とツールを紹介したあとは、チームごとに取り組む課題を決め、解決するアイデアを考えます。いわゆるアイデアソンと呼ばれているものです。

アイデアを捻り出すヒントとして「なぜなぜ分析(Five whys)」を紹介しました。ひとつの課題に対して「それはなぜか?」と自問自答することを5回繰り返すと根本的な原因と解決策がみつかる、というものです。我が身を削ったサンプルを紹介したのに全然笑いが取れなくて凹みましたが、前を向いて生きていきたいと思います。

身を削ったサンプル

ブレインストーミングでアイデアを発散し、連想を働かせながらアイデアを結合させ、さらに磨いていきます。最初はなかなかうまくアイデアが出てこないチームも見受けられましたが、正解はないし失敗したっていい、常識にとらわれない自由な発想を楽しもうぜ!と焚き付けた結果、最終的には独創的なアイデアがたくさん生まれました。

最後は自分たちの考えや実現する仕組み(仮説)をアイデアシートにまとめ、3ブロックに分かれて中間発表をおこないました。これで、1日目の午前中が終了です。

一方そのころ、先生たちは

開始早々「ここは学校の授業でも習いゴトの教室でもありません。ここにいる大人は先生ではありません。共に考え、共につくる仲間です」と東京からきた怪しい大人が宣言してしまったためでしょうか・・・。

藤星高校の先生方は「では我々もつくるしかあるまい」と思い立ったそうで、なんと先生チームを組んでアイデアソンに参加。一体どんなアイデアが出たのか楽しみです。

プロトタイピング開始

午後からは、アイデアを実際にかたちにする作業に入ります。プロトタイプのレベル感としては「こういうものをつくりたい、実現したい」と人に伝えられる状態のものを目指しますが、必ずしも試作の完成をゴールにしなくても大丈夫。完成せずデモが出来ない場合、プレゼンテーション資料で補足すればOKです。

どうやってかたちにするか検討し、必要な材料を集めます。あらかじめ最低限の材料は用意してありますが、独自のアイデアをかたちにしようとすれば当然足りないものが出てきます。前述したとおり学校の周りには大きなホームセンターなどがあり、外出先を先生に報告すれば買い物に行ってもよいということになりました。各チームの予算は2000円です。

また、ハッカソンのチームにおいては大きく3つの役割があります。チーム全体の舵取り役であるハスラー、エンジニアリングを受け持つハッカー、造形やデザインを受け持つデザイナーです。役割分担してプロジェクトを推進しますが、役割にこだわらず、自分の得意を活かしてチームのためにできることを全力でおこなうことが大切です。

VIVIWARE道場、大盛況

今回は遠方かつ夏休みシーズンということもあり、予算の都合上、現地入りするVIVIWAREエンジニアはかっしーひとり。VIVIWARE初心者の18チームをサポートするのは、いくらマッドエンジニアかっしーであろうと困難です(さかい戦力外)。というわけで「オンラインVIVIWARE道場」を開設しました。

VIVIWARE Cellや技術面で分からないことがあれば、会場内に3ヶ所ある道場に自分のタブレットを持って赴き、そこにあるQRコードを読み込んでエンジニアが待機しているZoomに入室します。入室する際にVIVIWAREでチーム番号を入力すると、Slackにヘルプの通知が飛ぶ仕組みです。

初日は待機時間が発生するほど大盛況。みんなエンジニアに相談しながら、自分たちが実現したいことをVIVIWARE Cellでかたちにしていきます。後のアンケートでも「エンジニアの力を借りやすい体制が整えられていて完成度をあげることができた」と、道場の存在に感謝のコメントがたくさん寄せられていました。

ハッカソンエイドステーション、大繁盛

そして今回、予想以上に役立ったのが「ハッカソンエイドステーション」です。これは、VIVISTOP以外の場所で VIVIWARE Cell を活用した活動やイベントの機会が増えていくなかで、工作用のモーターやサーボ、ギアボックス、ユニバーサルプレートなど手に入る場所が限られているものを中心に材料を持ち込んではどうか?と思いついたものです。

かっしーセレクトの材料を並べて店開き。本来は置き薬のように使った分だけ精算するシステムですが、今回はチームごとに予算を持っているので買い求めた分を料金箱に入れてもらいます。思いついたときにすぐ材料が手に入れば、作業の流れや勢いを止めずに済みます。また、工作ノウハウの相談所としても機能しており、こちらも大変好評でした。

最後の追い込み

2日目も、朝からひたすらプロトタイピングです。

VIVIWARE Cellを組み動かし、外装を整え、同時にプレゼンテーションの準備を進めていきます。

一方そのころ、先生たちは

アイデアソンに参加し、真剣にアイデアを練っていた先生チーム。生徒たちが悪戦苦闘している傍らで、着々とプロトタイプを完成させているではありませんか。しかもかなり本気です。もしかして先生チームも賞狙い・・・!?

かなり本気・・・?

抱腹絶倒の成果発表

2日目もお昼を過ぎ、ついに成果発表の時間が近付いてきました。各チーム、リハーサルに余念がありません。プレゼンテーションの名手スティーブ・ジョブズも死ぬほど練習したらしいので、準備は大切です。

持ち時間は3分厳守。プレゼンテーションはスライドショーだけではなく、映像にする、インタビューや対談をする、演劇やパフォーマンスで表現するなどの方法もあるよと事前に共有しておいたところ、きっちり3分で決めてくるチームあり、インタビューや動画、寸劇を取り入れて会場を沸かせるチームあり。

課題にアプローチする切り口の斬新さ、アイデアの独創性もさることながら、各チームとも工夫を凝らしたプレゼンテーションに脱帽です。新鮮な驚きと笑いに満ちた成果発表でした。たった2日間でこれほどの成果を残せるとは、恐るべし藤星高生・・・!

秀逸なるアイデアたち

本当は全て紹介したいところですが何せ18チーム(先生チームを入れると19)もありますので、賞を獲得したチームを中心に作品を紹介します。どのチームのアイデアも秀逸で、各賞を決める時も最後の最後まで悩みました。

技術賞

技術賞は、生徒が真面目に授業を聞かない問題を解決すべく、メリハリをつけながら授業に集中できて楽しめる授業にできる「TeaJセット」を開発した「冷やしラーメン」チームが獲得しました。

もうすぐ教室に来ることを知らせてくれる「先生センサー」、問題を解く時間に集中力を高めるBGMや休憩時間のためのBGMが流れる装置、時間の経過を知らせてくれるアラーム、先生がDJをして教室全体を盛り上げる装置など、6つの機能を搭載。

新しい授業スタイルを提案し「この装置で人生を変えてみてください!」と先生側にアプローチする斬新さ、いくつものソリューションを用意し、そのどれもが難易度の高いプログラムだった点などが評価されました。

「とにかくアイデアを出しまくって、とりあえずやってみよう!という精神で挑戦した」

デザイン賞

デザイン賞は、「みんなが静かにしてくれない」ことで先生が怒ったり困ったりすることがないように、おもしろく解決することに取り組んだ「Explosion」が選ばれました。先生の怒りと困惑を、音・光・動きで表現する装置です。

LEDが緑、黄色、オレンジ、赤に変化する「怒りメーター」で先生の気持ちの上がり下がりを表現し、メーターが上がると同時にクラシック音楽や恐怖を煽る効果音が流れ、100%に達すると爆発して人形の目が飛び出る仕組みです。

常に感情をコントロールしなければいけない先生の代わりに人形が爆発して怒りを表現するユーモア、みんなを驚かせる見た目のインパクト、楽しませる表現力と造形力が評価されました。

「1から自分たちでモノづくりすることで、身近なみんなの悩みを解決できた」

チャレンジ賞

失敗を恐れず果敢に挑戦したチームに送られるチャレンジ賞は、「先生の声が子守唄に聞こえる」というお悩みを解決する装置を開発した「密告」チームが獲得しました。ボタンとセンサーを組み合わせて、先生に誰が寝ているか出席番号で密告できる装置です。

寝ている人が一定数を超えるとLEDランプが緑→黄色→赤と変化し、もっと増えると全員のタブレットから音が鳴ります。スライダーを使うと生徒間でやりとりが出来、メッセージテキストを送ったり、相手の肌をさすって起こすことができます。誰かに見られている緊張感を持つことで、授業中に寝てはいけないという意識が芽生えるのではないか、というものです。

装置自体はシンプルながらその裏に複雑なプログラミングを組み上げたこと、発表会場を教室に見立てみんなのタブレットにプログラミングを仕込んでおく大掛かりな演出に挑戦した点などが評価されました。

「よしできた!と思ったら問題が見つかったり、大変だったけど全部無駄じゃなかった」

特別賞

本来表彰は上記3つの予定でしたが、急遽特別賞が設けられました。受賞したのは「はらぺこあおむし」チーム。先生の声が子守唄に感じてしまう午後の授業、眠たくなるのは授業が理解できていないからではないか?という仮説のもと、理解度を見える化し周りと共有できる「はらぺこあおむし1号」を開発しました。

問題が分からないときにスライダーを使って挙手ができ、それに気づいた周りの人が教えることで授業が理解できるようになる仕組みです。メッセージボードに understand / think for myself / tell me の3種類のテキストを表示でき、周囲に理解度を共有することができます。分からない問題も友達と一緒に解けるから楽しいし、先生たちも生徒たちが寝ない上に教え合ってくれたらうれしい。これを使って楽しい授業をしよう!という提案です。

課題と本質的に向き合い、どうしたら本当に解決できるのか?という一番大切な部分にしっかり取り組んだ点が評価されました。

「プログラミングなんてしたことなかったけど、道場の力を借りてカタチにできた」

その他にも・・・

「先生の声が子守唄みたいに感じる」というお悩みには、水鉄砲で起こされたり、怪奇現象が起きたり、先生の生怒号が聞けたり、ハリセンでひたすら叩かれたり、さらには寝ている人でBINGOしたり。

「先生が今どこにいるかわからない」という独自の課題に取り組んだチームはLEDの色で先生の位置が分かる装置をつくり、「日直のとき日誌を取りに行くのを忘れる」ことがないよう日直の出席番号を教えてくれる装置や、「学校が暑い」ときには冷たいものを吊り下げて涼しく感じさせてくれる装置が生まれ。

「不安になったり緊張すると腸が痛くなる」ときには幻想VRとそよ風で自分が違う場所にいると錯覚させてくれたり、「階段の上り下りがつらい」ときには推しが囁いてくれたりレベルアップの音楽が流れたりするし、「特別教室の鍵の管理が大変」だから鍵を誰が持っていったのかLEDの色で教えてくれたり、鍵をきちんと返すと褒められたりご褒美がもらえたり。

学校生活が楽しくなるデバイスがたくさん誕生しました!

先生チームもプレゼン実施

活動を終えて

そして、2日間に渡るハッカソンが無事に終わりました。全員で走り切ることができ、感無量です。何より、運営していた我々も全力で楽しめた2日間でした。

参加した生徒たちに感想を聞いたところ、

  • 自由にものをつくれたのが楽しかった
  • 自分たちの考えを自由に表現できた
  • 学校での問題をこんな風に考え、解決しようと思ったことがなかったのですごくいい経験になった
  • 問題解決のためのよりよい方法を色々な視点から考えたり知ったりすることができた
  • これまで学校でやってきたこととは比べ物にならないほど、リアルで楽しいプログラミングとものづくりができた
  • 初めてVIVIWAREが動いたときにすごくわくわくしたし、やり方次第でいろんな事ができるのが楽しかった
  • チームのメンバーとたくさん話して、プログラムの使い方に困りながらも面白いものをつくれた
  • あまりこういうものが得意な方ではなかったが、得意ではないなりに頑張ることが出来たし、活動していくなかでチームの中で自分がやるべきことを素早く見つけ行動に移していくことが出来た
  • チームで協力し、それぞれの得意なことを生かしてよいものを作れたので良かった
  • ひとりひとりが活躍できた

などなど、ポジティブなコメントをたくさん寄せてくれました。

旭川藤星高校の皆さんにとっても我々にとっても初めてのハッカソン、みんなが自由にモノづくりを楽しむことができるよう我々も入念に準備して挑みましたが、しっかりと手応えを感じることができました。かっしーと共に七転八倒した日々が報われる思いです。

いつだって1000%真剣のかっしー

そして「仮面ライダー役のイケメン俳優」という設定の寸劇でプレゼンテーションしたチームがあったため、「かっしーさんの仮面ライダーが回収されていて良かった」というコメントをいただきました。みんな、かっしーのことを気にかけていただき、本当にありがとうございます・・・。

さいごに

今回の活動によって一人一人がどんなことを持ち帰ったのか、本当のところを我々が窺い知ることは難しいでしょう。でももし、自分たちのアイデアを自分たちの手で「かたちにできる」ことの面白さを一人でも多くの参加者が実感できていたとしたら、こんなにうれしいことはありません。VIVIWAREはそのためのツールであり、モノづくりの楽しさとダイレクトに出会えるものです。

先生チームの本気

これからもVIVIWARE Cellを通して、人々の創造力と探求心に寄り添い、共に試行錯誤のプロセスを楽しみながら空想をかたちにしていきたいと思います。

VIVIWARE Cell でハッカソンをやってみたい!という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!

cell.viviware.com

おまけ

全ての任務を終え、丘に立ち夕陽を眺めるかっしー