みなさんコンニチワ!!紋別で活動している Kotan のアイちゃんです!!
Kotanでは自分たちでも作れそう、作ってみたいと思える楽しい場所を作り続ける活動をおこなっています。
今回はたくさんの美味しい食材が集まる街、『紋別』で最高のピザを自分たちの力で作り上げるためピザ釜を製作しました。
そこで初のピザを作り上げた当日の様子を、臨場感たっぷりにレポートしたいと思います。
北海道はもう秋めいており、冬の訪れをひしひしと感じる季節になってきた。
そんな中、我々 Kotan のメンバーは北海道紋別市大山町でピザパーティーの開催を決意する——
前日の準備
炭の着き具合、火力の強さ、トウキビの焼き方を知りたい。
パーティーに備え、別の作業をしながら想いめぐらせた私は間食用にとうきびを焼くことにした。
皆さんはご存じだっただろうか。
茹でずに生でも食べれるという、とうきび界で話題のニューフェイスのピュアホワイト。
私は実際に生で食べたこともあるが、かじった瞬間溢れる果汁とシャキシャキと野菜とは思えない食感。
そして後からくるとうきびならではの甘み。本当に美味しいとうきびとは思えない品種である。
しかし今回は、あえて焼きとうきびにしてみようと思う。
醤油を塗る。
刷毛で塗ることにより粒の隙間にまでしっかり染み渡る。
炭を調整し、遠赤外線でしっかりと焼く。
焦げる醤油の匂いが心地いい。
焼き立ての焼きとうきびをイタシンに渡す。本気で熱がる。
そんな光景で3人に笑顔が溢れる。
紋別といえどまだ暑い日差しに照らされるなか私たちはとうきびを頬張る。
うまい!本当にうまい!言葉なんていらない。ただひたすらうまい!
お腹いっぱいなのにまだ食べたいと喜びもひとしおの中、明日の本番もこんなふうにみんな楽しんでもらえるように頑張ろう。
ミーシャ、イタシン、そして私を含め3人は心に誓った。
当日
買い出しから戻ると、見慣れぬ豪華な長テーブルが鎮座している。
ミーシャに聞くと島田建具様より無償で譲渡していただき、運んできたとのこと。
素晴らしいタイミングである。
なお、この木工のお皿も島田建具様より寄贈していただいた。
感謝しきれぬ想いである。少しでも今日恩返しがしたい。
焼き場の準備は万端で、炭は昨日の焼きを考慮し多めの18kgを用意した。
焚き付けには、納屋から頂戴してきた年代物の新巻鮭梱包板である。
これはピザを置いたり、生地をトッピングするときに使用する台だ。
もとは展示会で使用するフローリングの見本板である。
その証拠にひっくり返すとこのように展示会シールが。
使い道のなかった木材も一手間加えれば、温もりのあるピザ台に変身できるのだ。
ピザ窯を閉じる蓋は、ピザ窯を作る過程で作成した治具に取っ手をつけた。
下に延ばしているのは火力で飛ばされないためと熱を考慮したミーシャのアイデアだ。
食材も用意が完了した。
それでは、宴を始めよう!!
パーティー開幕
ひろがる青空。
心地よい風。
続々とゲストが集い始める。
今回ピザ生地を無償で提供していただき、実際に調理していただくのは ビストロ バー ブーシェ (Bistro Bar Bouche)のシェフの岡村さん。
実際に本格的な大きなヘラ?をご持参いただいた時には参加者一同が驚きの声を上げた。
あらかじめ30分ほど熱したピザ釜に、記念すべき第1品目のピザが投入された。
苦労して作ったピザ釜に、やっと、やっと!ピザが投入されたのである。 しっかり焼けてくれ、メンバー全員の思いがこもったマルゲリータである。
しかし無情にもピザは生焼けになってしまった。
岡村さん曰く、熱が足りない。ピザを焼くには 300度〜400度の熱で一気に焼くとのことだった。
焦った私は、火力を上げるため炭を2倍量まで増やすことにした。
2枚目は・・・
焼けている!
しっかりチーズが溶け、生地もいい具合に焦げがで始めた!
そしてここで現るる、新たな刺客。
そう・・・、北海道と言えばのヒーローの登場である。
本物の「本」を名乗る、本ズワイ。
きっちり焼を入れ、ミソもたっぷり。立ち込める極上の海の香り。
もちろんそのまま食べるのもいいが、私たちがつくりたかったピザは、紋別で獲れた食材を使用した究極の地産地消ピザである。
それがこちら。
刮目!!
本ズワイとホタテを豪快に使った1枚。
トマトソースではなく、あえてベシャメルソースを使用した濃厚な海の宝石ピザの誕生。
火もしっかりと生地を焼き、チーズはどこまでも伸びる。
本ズワイの風味はしっかりと残しホタテの塩味と食感が心地よい。
今日一番のピザができたことに、一同最高の笑みが溢れかえる。
最初の1枚では、ピザ釜の設計ミスも疑うこともあり暗雲が立ち込めていたが、こんなにも本格的なピザを焼くことができた。
宴も落ち着いてきたところ、モーリーがなんとサプライズで持参してくれた厚岸の牡蠣を焼いてくれることに。
牡蠣はぷっくり膨れている面を下にして焼くと中のお汁がこぼれず、蒸し焼きになるとのこと。
まるで牡蠣職人のように次々と焼いていくモーリー。
こういう時に限らず、本当に Kotan での活動に積極的に参加してくれて非常に頼もしい。
私も無類の牡蠣好きですが、厚岸の牡蠣は食べたことはない!(内地への輸送は難しいのかも?)
食べてみるとなんと味が濃いことか。
しかしモーリー曰く、旬のサロマ湖はもっとやばいとのこと。
また、ミーシャは牡蠣が非常に苦手で10年以上も食べてないとのこと。 みんなに勧められ、折角だからと口に運ぶと・・・・・・
「うーーまっ!」
とまさかの苦手を克服!
素晴らしきかな、厚岸の牡蠣!
そんなこんなで大盛況を迎えたピザパーティー。
最後はみんなで記念にパシャリ。
このあと花火をして夏を満喫したのですが、筆者は夢の中へ旅立っておりました・・・。
ピザパ最高!!!
以上、紋別からお届けしました。