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世界中のVIVISTOPがつながった日 — VIVITA World Travel Machine 

こんにちは、VIVITAクルーのさかいです。

昨年12月、世界中のVIVISTOPが参加する「VIVITA World Travel Machine」という一大プロジェクトが実行されました。日本国内からも本プロジェクトを主宰した金沢のほか、東葛、博多の3拠点が参加!アイデアとテクニックを結集し、みんなで奇跡の瞬間を分かち合いました。

今回は金沢クルーの山森さん、博多クルーの麻生さん、東葛クルーの小村さんご協力のもと、国内3拠点の取り組みについてレポートします!  

VIVITA World Travel Machineとは?

VIVITA World Travel Machine は、VIVIWARE Cell を活用して世界中の VIVISTOP をつなぐグローバルプロジェクトです。各チームは巨大なルーブ・ゴールドバーグ・マシーン(*)を作り、それらのマシーンをVIVIWARE Cellのリモート機能を用いてリアルタイム接続します。  

*ルーブ・ゴールドバーグ・マシーンとは?
アメリカ合衆国の漫画家ルーブ・ゴールドバーグ が発案した、普通にすれば簡単にできることをあえて手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していくことで実行する機械・装置のこと。(Wikipediaより)

そしてなんと言っても、世界中の拠点が一同に会して実施する、初めてのプロジェクトです。「VIVIWAREによって各拠点がつながり、一緒になってプロジェクトに取り組んだ事例をつくることで、新たなコラボレーションが生まれるきっかけになって欲しい」という思いを胸に、金沢クルーが中心となって企画しました。

現在VIVITAは、日本、エストニア、シンガポール、リトアニア、フィリピン、アメリカ、ニュージーランドの7カ国に11の拠点があります。今回のプロジェクトには、9拠点が参加しました。

  1. VIVISTOP Kanazawa
  2. VIVISTOP Honolulu
  3. VIVISTOP Wellington
  4. VIVITA Tokatsu
  5. VIVISTOP Hakata
  6. VIVISTOP Baguio
  7. VIVITA Singapore
  8. VIVISTOP Uzupis
  9. VIVISTOP Telliskivi(※出場順)

 

また、今回のプロジェクトでは “INTRODUCE YOUR VIVISTOP(あなたのVIVISTOPを紹介しよう)” というテーマが置かれ、

Use Water!(水を使おう)
Change the Speed!(スピードを変えよう)
Use the Power of Wind!(風の力を利用しよう)
Move a Ball 1m Higher!(ボールを1m高く飛ばそう)
Liven up with Music♪(音楽で盛り上げよう)

という5つのミッションのうち、少なくとも2つに挑戦しよう!という目標が掲げられました。

それではここから、日本国内各拠点のルーブ・ゴールドバーグ・マシーンについてご紹介していきます!

VIVISTOP KANAZAWA

VIVISTOP KANAZAWAは、8名のVIVINAUT(会員/子どもたち)と7名のクルーがプロジェクトに参加。11月3日にキックオフをおこない、約1ヶ月をかけて製作しました。

—— どのように企画・制作を進めたか

キックオフミーティングで子どもたちと企画を共有した際に、金沢の紹介したい要素についてアイデア出しをしました。その後は全体で演出のプランを検討して、VIVINAUT(会員/子どもたち)とクルーたちが各セクションで役割分担をして進めていきました。

—— 金沢マシーンの「ココがすごい!」

なんといってもVIVISTOP金沢に縦横無尽にはりめぐらされた長大な立体コースが必見です。全体を通してストーリー性をもたせて作っている点が特にポイント。金沢のおすすめを紹介しながらコースを展開し、最後はかがやきで鼓門をくぐり世界につなげていくという演出をしています。

演奏エリアは特に調整の難しかったところで、ピアノ・ドラム・ヴィブラスラップなどの多様な楽器を鳴らしながら、次に繋げていくギミックを安定して動作させる点が非常に難しかったです。

VIVIWARE社からのスペシャルゲスト新居さんと金沢のVIVINAUTのコラボレーションによって仕上げられた、サーキュレーターの風を受けたダンボールが高い位置のギミックへ波でビー玉を運ぶギミックは、斬新で見た目にも楽しいポイントになっていたと思います。

—— プロジェクトを振り返って

長大なマシーンであるため、動作確認するごとに次々に様々な場所で新たな不調が発生するので、本番までドキドキでした。また、子どもたちが最後まで諦めずに調整を重ねたマシーンの動作を世界のVIVISTOPに伝えるため、カメラワークやネットワークの確認には気を使いました。特に今回は金沢がマシーンを動作させる最初の拠点になっていたので、とても緊張しました。(山森)

VIVISTOP HAKATA

VIVISTOP HAKATAは、10名ほどのVIVINAUT(会員/子どもたち)と9名のクルーがプロジェクトに参加。11月20日から、本番までの土日祝を使って取り組みました。

—— どのように企画・制作を進めたか

初回の集まりでコンセプトの話し合いや装置のアイデア出しをおこない、2回目以降は参加メンバー各自が作りたい箇所を決めて試行錯誤をしていきました。参加するメンバーは毎回固定ではないため、「ピ●ゴラノート」というノートを作って情報の引継ぎができるように心がけました。

—— 博多マシーンの「ココがすごい!」

博多駅の大時計:
今回の博多の装置は博多駅という駅立地をアピールするのが大きなテーマでした。博多駅の外壁に付いている大時計のデザインを再現しつつ、時計らしい動きを仕掛けに落とし込みたかったので時計の秒針をサーボで動かす仕組みを制作しました。これがあるだけで博多駅感がバリ(博多弁で「とても」という意味)出たけん作ってよかったたい!

風のエレベーター:
当初からアイデアはあったものの、実現できるかな…と自信がありませんでした。しかし子どもたちが創意工夫を凝らして実際に約1mのエレベーターを実現した上に、ボールの飛距離を調べて水流仕掛けの道に繋がるようにした部分が素晴らしかったです。

水流仕掛けの道:
こちらも子どもたちがアイデアから実際に作るところまでがんばりました。こうした仕掛けを作るのが得意なメンバーがパイプで通路を先に作り、そこから水を使った仕掛けを作れないかとメンバー同士で話し合いながら制作をおこないました。水を使ってスピードを変化させ、かつ流れ落ちた水を使って滑車を動かせるようにし、カラーピッカーでメッセージボードを点灯させるまでの流れを生み出した点がイチオシです。

——プロジェクトを振り返って

開始当初はなかなか実製作に移れず、完成像が全く見えてきませんでした。このままではまずい!とクルーがスタートゲートの制作を始めたのですが、子どもたちはスイッチが入った途端に一気に仕掛けを完成させていき圧倒されました。アイデアを実現したい!という強いモチベーションがプロジェクトを推し進めていく、その様子を目の当たりにする良い機会になりました。結局、クルーが担当していたスタートゲートと時計が一番完成が遅かったです...。

参加した子どもたちからは

  • 何回もテストした装置が本番うまくできたのでうれしかった
  • 他の国のVIVISTOPの人たちと一緒に集まれたのが面白かった
  • こんなにいろんな場所にVIVISTOPがあるなんて知らなかった

という感想が届きました。

今までVIVITAコミュニティのイベントごとにガッツリと関わることがなかったので、とても新鮮な経験をすることができました。VIVIWARE Cellを使った仕掛けを作るということもあり、今まであまり使いこなせなかったVIVWARE Cellの知識が少しだけ増えたりと私たちクルーにとっても大きな影響がありました。

子どもたちのアイデアを生み出し、それを実現するパワーを目の当たりにしたことでクルーも一段とやる気が出ました。VIVINAUTとクルーで協力して装置を完成させたことがなによりうれしかったです。(麻生)

VIVITA TOKATSU

VIVITA TOKATSUは、12名のVIVINAUT(会員/子どもたち)と9名のクルーがプロジェクトに参加。3週間かけて製作に取り組みました。

—— どのように企画・制作を進めたか

まず最初に、このプロジェクトがどのようなものかを体感してもらうべく、いくつかのチームに分かれ、時間内にカラクリ装置をつくるミニゲームをおこないました。各チームには「スタート」と「ゴール」と書かれた板が用意され、「スタート」から「ゴール」までボールが転がるよう各チームがギミックを考え、実装するというシンプルなルールです。その後、5つのミッションのうち、どのミッションを取り入れるかアイデア出しをしました。

全体設計では「拠点の紹介をする」というテーマがあったので、普段自分たちが活動しているKOIL FACTORY PROの2階から1階をボールが駆け巡るコースに決定。また、コースの中にVIVITA TOKATSUのプロジェクトでつくった作品や使用した道具などをふんだんに組み込み、紹介できるように設計しました。

そこから本番までは、ひたすらギミックの制作とアップデートの繰り返し。何度もカメラリハをおこない、本番の中継に備えました。

—— 東葛マシーンの「ココがすごい!」

ギミックのテーマパーク:
子どもたちと一緒にVIVIWARE Cellをたくさん使い、これでもかという程ギミックをてんこ盛りにした点。ギミックの数に比例して仕組みの難易度が上がりますが、みんなのアイデアと技術力が集結したエリアです。

やまちータワー:
あの国民的人気番組の仮装大賞で使われている得点パネルがモチーフ。得点がたまる様子がVIVIWARE CellのMessage Boardで表現され、満点に到達すると拳銃が倒れてボールを押し出す仕組みなのですが、得点がたまる時のワクワク感やデザインのカッコ良さがたまりません。

チャリから卵:
チャリ(自転車)を漕ぎまくると、イカしたフォルムの後輪の「!」から、卵のようなボールがコロリン。5つのミッションのうち、「風力」を使った機構で、チャリを漕いだことによって発生する風の力で、布がVIVIWARE Cellの測距センサーに近づき、「!」のゲートが開くという仕組みをつくりました。装置のカッコ良さとチャリを漕ぎまくって風を起こす絵面が楽しい点が推しポイントです。

—— プロジェクトを振り返って

活動場所が他の企業との共有スペースである関係で、本番前日まで全てのギミックをつなげて設置し調整することがかなわず。多少ずれてもボールが上手く転がるようなギミックを逆算して考え、部分的にテストして確かなものにしていく想像力や柔軟さが求められたのがとても大変でした。

各拠点、それぞれの特徴を踏まえた様々な仕掛けは実に見応えがあり、とても壮大でした。今回VIVITA TOKATSUとしては、VIVIWARE Cellのリモート機能を使い拠点同士を繋げたことや、他の拠点とリアルタイムに繋いで同じ時間を共有したことは初めての経験でしたが、とても良いチャレンジができたと思います!

参加した子どもたちも、オンラインで繋いでいる時に一生懸命、各地の英語での説明に耳を傾けていた姿が印象的でした。またこのような機会があったら子どもたちと一緒に挑戦したいです。(小村)

さいごに

各拠点とも、VIVINAUTとクルーが対話と試行錯誤を重ねて独自のルーブ・ゴールドバーグ・マシーンを完成させていったことが窺えます。

私は本番当日VIVISTOP NITOBEの子どもたちと一緒に配信を見守りましたが、どの国の拠点も工夫を凝らしたユニークなギミックが次々に登場して楽しかったです。何より、世界中のVIVISTOPがつながっていく奇跡的な瞬間に感動を覚えました。

本番の様子はこちらでご覧になれます(チャレンジは00:30:00頃から)。
各拠点の推しポイントがどこにあるのか探しつつ、ぜひこの壮大なプロジェクトの目撃者になってくださいね!

youtu.be

(了)