こんにちは、VIVIWAREのかっしーと申します。
2023年4月2日に東京で開催された「VIVITA ROBOCON in Tokyo 2023」のレポートをお届けします。
VIVITA ROBOCON in Tokyo 2023とは
本大会は、2023年4月に開催されたVIVITA ROBOCONの全国大会です。大規模大会としては2022年の国際ロボット展大会以来、全国から参加者を集めた全国大会としてはコロナ禍前の2019年大会以来となります。
国内・海外含む多数の拠点が参加してくれました。
・VIVISTOP NITOBE(東京)
・VIVITA TOKATSU(千葉)
・VIVISTOP HAKATA(福岡)
・VIVISTOP Telliskivi(エストニア)
・VIVISTOP Baguio(フィリピン)
・シモキタFABコーサク室(東京)
・聖学院中学校(東京)
・ビッグルーフ滝沢(岩手)
・軽井沢風越学園(長野)
・ソライ(山形)
・STUDEO Local Activators(愛知)
・森町(北海道)
また、VIVITA ROBOCON 2018 Spring 以来となる2人チームでおこなう協力ロボコンとなり、上記拠点から合計27組54名の競技者が集結しました。
企画
VIVITA ROBOCONは2017年に柏の葉で始まり、おかげさまでご好評いただいてたくさんの拠点で開催されるようになりました。社内外から「ロボットに興味を持った子の次の目標として大規模大会やってほしい」という要望をちらほらいただきます。
ちょうどその頃「VIVITA ROBOCON with CO-SAKU谷」でご縁があったコクヨの江藤さんとお話する機会があり、この話をしたところ、コクヨ品川本社に併設のパブリック施設「THE CAMPUS」を開催場所として提供いただけることになりました。
さらにはステージ設計・建設にもデザイナーのお力と設備でご協力いただけることになりました。コクヨの皆様とご縁を繋いでくださったコーサク谷の高橋さんにこの場を借りてお礼を申し上げます。
新ルール
開催形式については今大会は大きな変更を加えており、「2人チームのタッグ制」「VIVITA ROBOCONで初めてボール以外(空き缶)を扱う」といった要素を加えています。これは国内拠点でVIVITA ROBOCONの大会を終えたばかりのところが多かったこと、多くの拠点に同じステージ・ギミックを建設するにあたって複雑な構造物や仕掛けを作るのが難しかったことがあり、極力シンプルなステージ構成にしつつ、参加者に新しいチャレンジを楽しんでもらうためにひねり出した要素です。
ステージの裏テーマは「工事現場」とし、オブジェクトを採掘・運搬するだけでなく人に見立てた空き缶を輸送・救助するという要素を込めました。空き缶は人を模しているため、丁寧な扱いが要求されますが、これは「立てて設置しなければならない」というルール上の制約として表現しています。後にステージはコクヨのデザイナー陣の竹垣さん、馬目さんらによってかっこよくリファインされ、テーマは「工場」となりました。


もちろんVIVITA ROBOCONのポリシーに則り、今大会も対戦要素は無く、順位付けも(優勝以外)ありません。参加者はチームメイトと話し合い、自分たちで決めた課題に挑戦します。
VIVITA ROBOCON/ルール/VIVITA ROBOCON in Tokyo 2023 ルール - esa-pages.io
頼もしさ1000%、柏の葉のVIVINAUTが今回も大活躍
今大会より、新たに「空き缶」を扱うにあたり、缶への塗装・装飾が必要になります。 この大変な作業に手を挙げてくれたのは柏の葉ロボコンOGのまどかでした。


まどかはルールが発表された直後に「これって缶に塗装が必要だよね?」と自ら課題を見つけ出して提案してくれます。正直僕も「これ、本番までにはなんとかしなきゃねー」とうっすら思っていただけだったので、このまどかの助力には本当に助けられました。
できあがった缶は今大会の世界観にマッチしたものでありながら、見た目の美しさと分かりやすさを兼ね備えており、ステージ設計のコクヨ馬目さんも大絶賛でした。まどかのデザイナーとしての才能に世間がそろそろ気づき始めました。(笑)
また、ロボコンでは受賞者への賞品が必要になるのですが、こちらにも柏の葉のVIVINAUTが名乗りを上げてくれます。まどかはデザイナー青木さんと協業で今大会の副賞の共通ロゴをかっこよくデザインし、さらに手先の器用さを生かしてドリームキャッチャーの制作を並行して進めてくれます。
さらにはテクノロジー賞のデザイン、制作は雄太がやってくれました。彼もVIVITAロボコンOBでデザイン賞の受賞歴があり、独特の世界感をつくる造形・装飾スキルを持っています。雄太の手でテクノロジー賞はまた一味違った出来栄えとなりました!






ロボコン前日、楽しい交流会
今大会は会場を2日間貸し切らせてもらい、前日は設営・搬入及び交流会の日としました。 毎度のことながら、大会前日はどのチームも最終調整が慌ただしくなり、会場全体が緊張した空気感を醸し出します。
緊迫した空気に区切りをつけるように、楽しい時間がやってきました。「たまりばラジオ」を運営するこむこむ、やなじゅんのお二人がプロデュースする交流イベントです。各拠点から集まったみんなでクイズ大会をしたり、ご当地PRやご当地豆知識を披露したり。二人のファシリテーションによる楽しいトークも相まって、緊張のほぐれるひとときになりました。




本番
いよいよ本番が始まります。今までのVIVITA ROBOCONもそうでしたが、今大会も見た目・機能のバラエティに富んでいます。 また、今までよりも大型ロボットが多くなり、「大型化の波が来てるな」とつぶやく参加者もいました。




どのチームも個性あふれるロボットを披露し、チームメイトと緻密に作戦を練って真剣に競技に挑みます。ボールと缶で完全に分業するチーム、それぞれが両方のオブジェクトをパラで扱うチーム、または一つのオブジェクトを二人がかりで運搬するチームなど、作戦はチームごとにさまざま。作戦がロボットをより進化させます。









各拠点からの応援も大変力が入っており、博多と北海道からはオンラインライブビューイングによる活気あふれる声援が送られました。ロボットが技を決めると会場は拍手で包まれ、機材トラブルで進行がストップした際には観客席が一体となって手拍子や歌で場を繋いでくれるなど、終始熱狂的かつ温かなムードに包まれた楽しい大会になりました。





おわりに
「VIVITA ROBOCON in Tokyo 2023」は無事盛況で終えることができました。
この場を借りて、関わってくださったすべての皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
大会詳細はこちら
VIVITA ROBOCON in Tokyo 2023 – VIVITA ROBOCON