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VIVISTOP YAMAGUCHI の集大成!「こども商店街」イベントレポート

こんにちは!VIVITAクルーの窪田です。私はいま、VIVISTOP YAMAGUCHIの活動をするため山口に滞在しています。

VIVISTOP YAMAGUCHIでは、VIVISTOPにある機材や道具で自由な工作ができるのはもちろんのこと、「こんな商店街あったらいいな」というアイデアを集め、 そのアイデアを実際にかたちにして商店街で実践していく活動もしています。
これらの活動を通して、自分の生活ないしは”まち”や"社会"を変えられるという自信や実感を育むことを目指しています。

今回は、2024年1月28日に3年間の活動の集大成として実施した「こども商店街」の様子をレポートします。

こども商店街とは?

こども商店街とは「毎日がお祭り!子どもしょうてんがい」というアイデアスケッチをもとに企画した、子どもたちが作った屋台とオリジナルの屋台を複数並べたイベントです。

(もとになったアイデアスケッチ)

参加者は「マル」というオリジナルの通貨を使って、屋台のゲームに挑戦したり、商品を購入したりできます。

(オリジナル通貨「マル」)

こども商店街では、イベント中に「マル」を使い切ってしまっても、スタッフとして働いたりゲームに挑戦することで「マル」を手に入れられるので、参加者は会場内でずっと遊ぶことができます。 これらの活動を総称してVIVISTOP YAMAGUCHIでは、「こども商店街」と呼んでいます。

(こども商店街のしくみ)

中心市街地活性化がVIVISTOP YAMAGUCHIのミッションのひとつでもあるため、市民の商店街の滞在時間を増やすことを目的に、今回この「こども商店街」のしくみを使い、山口市中心商店街で定期開催されている山口クラフトマルシェと同じタイミングでイベントを開催しました。

イベント当日

当日までは人が集まるか不安もありましたが、蓋を開けてみればたくさんの方にご来場いただき、イベントは大盛況! むしろ入場制限がかかり、入れない参加者の方がいるほどでした。

(当日のようす)

屋台のようす

当日どんな屋台が出ていたのかここで少しご紹介すると、子どもたちが作った屋台の他は、①遊べる屋台、②商品をつくれる屋台、③コミュニケーションを楽しむ屋台を用意しました。

遊べる屋台は、こども商店街に参加したいという動機づけ、いわば入り口の役割です。

ロボットをつかったゲーム、魚を網に追い込むゲーム、くじびきやさんなど、魅力的なお店が並び、常にたくさんの人で賑わっていました。

商品をつくれる屋台は、商品が買えるだけでなく、ここに並んで知る商品をつくって稼ぐこともできる屋台です。 山にちなんだ商品が売っている山さんショップと、レーザーカッターで切り出したクラフト紙でつくられたお花が並ぶお花屋さんの2つです。

山さんショップのロゴは子どもがデザインしてくれたもので、看板、商品もろとも、とても個性的なお店になりました。

お花屋さんはインターンの子が考えてくれた「好きなお花を選んでラッピングできる」というナイスなアイデアのおかげで、すぐに商品が売り切れ(そしてたくさん作られて)いました。

商品をつくる場所はVIVISTOPの中になるのですが、予想もしないようなアイデアがたくさん生まれ、素敵な商品が店頭に並んでいました。 人気の商品はすぐに売れ、それを作った参加者の子どもも、とてもうれしそうでした。

(つくるスペースのようす)

そして、コミュニケーションを楽しむ屋台は、自分の知識を他者に共有することでコミュニケーションのきっかけが生まれるようなコンテンツを提供する屋台です。

画像にある「先生やさん」は2人1組で先生と生徒役をして、それぞれ教えてもらったことを展示するお店です。先生未経験の子どもたちが、よく飛ぶ紙飛行機のつくり方、好きなピアノの曲、「てがみあつめ」のやり方、縄飛びのコツなど、いろんな知識を納品してくれました。はじめましての相手に最初は緊張してたけど、ちゃんと教えよう/ちゃんと聞こうとするうちに信頼関係が芽生えるようで、新しい友だちが増えていく様子が印象的でした。

イベントの主役、こども屋台

こども屋台は、民間学童リトル・シーカーズの子どもたちも含め、合計10個の屋台が出店されました。 折り紙やさんやどんぐりやさん、射的やさんなどなど、子どもたちが考案して手作りしたカラフルな屋台が並び、多くのお客さんで賑わいました。

(ミニ食品サンプルやさん、しゃてきやさん)

なかでも印象的だったのが、折り紙屋さんとVIVIホテル。

折り紙やさんは、精巧な折り紙が得意だったひろくんから「工作を教えるお店をやりたい」との提案があり、折り紙を教えるお店を開くことになりました。前日ギリギリまで折り紙の商品を作ったり、折り方の説明を紙に印刷したり、しっかり開店準備をしてきました。
当日は珍しい折り紙作品に足を止める大人も多く、大繁盛!折り紙を教わりに来た小さな子どもにも、ていねいに折り方をレクチャーしてくれました。

VIVIホテルは、子どもたちがVIVISTOP内に作り始めた秘密基地が始まりでした。「自分たちだけの秘密基地」を作りたい子どもと、みんなの場所として使ってほしいスタッフで話し合いを重ね、「誰でも遊びに来れるホテル」としてオープンすることに。
当日は手作りの布団や段ボール製の広いお風呂、紙粘土で作ったステーキでお客さんをもてなしました!

閉店セール

そしてイベントも終盤。
VIVIホテル社長のさくらっぴが突如、「最後やし、いいやろ。」と、他のお店で売れ残った商品を集めてきて閉店セールと称し売り始めました。

子どもたちの「閉店セールでーす!」の声に、会場に残っていたお客さんたちがどんどん集まり、お店の前に人だかりが!いつもは裏方に徹する子も「早いもの勝ちでーす!」と声を張り上げ、当日一番の盛り上がりになりました。

これは私たちも予想していなかった出来事で、その不思議な光景に私たちも圧倒されてしまい、子どもたちのパワーで商店街が賑わった一日だったなぁと改めて感じました。

さいごに

当日まではなかなか実感が湧かずマイペースだった子どもたちも、本番が始まった途端、普段見せないような真剣な姿で一生懸命接客したり、シャイでいつもは喋らない子も大きな声で呼びかけをしたりと、こども商店街では普段とは違う子どもたちの一面を見ることができました。 また、当日お店のお客さんと揉めるも話し合いで解決し、これまで体験したことのないことを自分たちで乗り越えていくなど、ここには書ききれないほどのドラマがあちらこちらで生まれていました。

開催するまでは、子どもたちにお店を任せることや新しいしくみがうまく作用するかなど非常に心配な部分もあったのですが、子どもから学ばされる事も非常に多く、結果的にやってみて本当に良かったなと思いました。

VIVISTOP YAMAGUCHIは今回の活動をもって一旦おやすみとなりますが、 4月以降はまた、今年度とは異なる新しいイベントを実施予定です! 来年度の活動が決まり次第、随時instagramで公開していきますので、ぜひチェックしていただければと思います!

VIVISTOP YAMAGUCHIでは、instagramにて活動日やイベントの情報を発信しています。本日ご紹介したワークショップ以外にも、ゆるく参加できるものなどいろんな活動をしています。気軽に遊びにきてね。 ▶︎VIVISTOP YAMAGUCHI instagram