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VIVITAの壺 #10 ソフトウェアエンジニア鎌田 一征 ほぼ一万字インタビュー

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VIVITAの壺とは!?
VIVITA管理部のくぼちゃんとコミュニケーターのさかいが、社内のヒト・モノ・コトについてインタビューしまくるコーナーです。VIVITAの魅力をみなさまにお伝えすべく、どこまでも食い下がり核心に迫ります。


守備範囲は幅広く

さかい:
VIVITAの壺はなんと、記念すべき10回目なんです。

鎌田:
では、10回目の締めを僕がきっちりと。

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気合充分

さかい:
2021年のスタートでもありますので、よろしくお願いします。

鎌田:
吐きそうになってきた。

くぼた:
どんどんプレッシャーかけていきましょう。

鎌田:
(笑)

さかい:
では最初に、VIVITAで何をしているのか教えてください。

鎌田:
はい。僕はVIVITAでソフトウェアエンジニアとして、会員システムや動画共有サービスなどの開発をおこなっています。

さかい:
ソフトウェアにもいろいろありますが、具体的に言うと?

鎌田:
VIVITAでは、Web系のサービス開発が多いですね。あとはアプリの開発です。

さかい:
いわゆるフロントエンドというものですか?

鎌田:
そうです。VIVITAではフロントばっかりやってる気がするんですけど、VIVITAに入る前はどちらかというとバックエンドのほうが多かったです。

さかい:
では、バックエンドもフロントエンドも開発できて、なおかつアプリの開発もできるということなんですね。

鎌田:
そうですね。エンジニアを長くやっていますし、フリーランスの期間も長いので。なるべくたくさん仕事をしたいと思うと、いろいろ出来たほうがいいなと。

くぼた:
アプリって、 iOS も Android もってことですか?

鎌田:
両方です。と言っても、ハイブリットと言って iOS と Android のアプリを一度に作れるツールや言語を使うことが多いです。アプリ開発で iOS と Android 両方作るとなると、普通の会社はそれぞれで見積もりますが、うちだったらまとめて安く作れます

さかい:
営業ですか!?(笑)
鎌田さん、最近では VIVITA MARKETも構築してくれましたよね。

鎌田:
そうですね。デザインと実装のお手伝いをしました。

market.vivita.club

プログラミング一直線

さかい:
鎌田さんとVIVITAの最初の接点を教えてください。

鎌田:
最初のきっかけは、宮田さん(VIVITA co-founder)から「Piccoloっていう会社で子ども向けのデバイスを開発してるんだけど、そこに載せるアプリの開発を手伝わないか?」っていう話があって。面白そうだなと思って、ちょっと覗きに来たのが最初ですかね。

さかい:
それまでは何をしていたんですか?

鎌田:
ソフトウェア開発ですね。僕は20代前半でフリーランスになっちゃって、ずっと個人事業でやってきたんです。あちこち顔出して仕事していて、25歳くらいのときに宮田さんが新しく立ち上げるサービスを一緒にやらないかって声をかけられて・・・。宮田さんと一緒に仕事したのはその時が初めてでした。

さかい:
宮田さんと長いんですね。

鎌田:
そうなんです。もう25年くらい。

さかい:
ちなみに、なぜフリーランスになったんですか。

鎌田:
もともと働いていた会社が倒産してしまって。そこにいたメンバーとベンチャーを立ち上げたんですけど色々あって抜けて、別の会社に就職して、その後ずっとフリーランスです。

22、3歳の頃の僕は本当にちゃらんぽらんで、ぶっちゃけ全然仕事がない状態で独立したんです。当時は実家暮らしだったので正直仕事がなくても食べるには困らなくて、お気楽に独立しました。

さかい:
そうだったんですね。新卒で就職はしたんでしょうか。

鎌田:
僕は大学中退しちゃってるんですよ。アルバイトしていたら、学校にも行かずに仕事するようになってしまって、このまま食べて行っちゃおうかなと。

さかい:
学生時代から仕事していたんですね。ソフトウェアエンジニアのスキルを身に付けた経緯は、どのあたりから始まるんですか?

鎌田:
最初にプログラムに触れたのが、小学校3年生くらいなんですよね。たまたま自分の父親が会社から家にパソコンを持って帰ってきて、それを触らせてもらった時からハマってしまって、そこからずっと。

さかい:
歴史が長いですね・・・。

鎌田:
そうなんです。しかも中学生ぐらいの時に、雑誌でプログラムを投稿するコーナーがあって、投稿したら原稿料みたいなものがもらえたんです。中学生にしては割とそこそこのお金がもらえたので、こんなおいしい仕事はないなと(笑)。

さかい:
その雑誌って今もありますか?

鎌田:
いえ、もうずいぶん前に廃刊になってしまって。

さかい:
子どものときからその世界にどっぷり浸かって、そのまま続けてきたんですね。

鎌田:
中学生の時には、将来プログラマーになるんだって決めてましたね。

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さかい:
大学も情報系だったんですか?

鎌田:
一応そうですね。でも途中でやめちゃってるし、大学入ったからといって急に専門的な勉強するわけでもなかったです。

さかい:
仕事を通してスキルを身につけてきたんですね。

鎌田:
はい。そういう意味では独学ですね。大きな会社に入って研修を受けて、という感じではなく、趣味の延長です。

ゲームウォッチの大きいやつ

さかい:
鎌田さんがプログラミング始めた頃のコンピューターって、どんな感じだったんですか?

鎌田:
僕がパソコンに触り始めた小学3年生のときは、周りにパソコンなんてなくて。父が家に持ち帰ったパソコンはコモドール社のPETっていう機種でしたね。ちなみにパソコンでもマイコンでも、どちらでも通じる時代でした。

当時ゲームウォッチが流行っていて、友達にさんざんパソコンについて説明したあと、最終的にゲームウォッチの大きいやつって言いましたね(笑)。

さかい:
家庭にパソコンなんてなかったですからね。鎌田さんが小学校3年生ってことは、PC-98(NECのPC-9800シリーズ)とかはもう少し後でしょう?

鎌田:
そうですね、PC-98よりも前だと思いますね。いや、ひょっとしてあったのかなあ。でも少なくとも一般家庭にはなかったと思います。

さかい:
PC-98は昭和60年か、その前後くらいじゃなかったかな。

鎌田:
そうすると僕は中学生くらいかな。周りでも、お金持ちの子は持ってる、みたいな感じでした。

さかい:
当時は高かったですよね。

鎌田:
30万くらいしたと思います。

僕は初めて自分のパソコンを買ってもらえたのが中学生だったと思うんですけど、富士通のFM-7ってやつでした。タモリや武田鉄矢がコマーシャルしてたパソコン。それは安かったですよ、確か10数万円でした。

さかい:
当時にしては安いですね。

鎌田さんの子ども時代や青春時代って、ずっとパソコン一直線だったんですか?それ以外の趣味や夢中になったことってなかったんですか。

鎌田:
はっきり趣味だったと言える、夢中になってたものってホントにパソコンくらいですね。そればっかりやってきたから。大人になってからもずっとそうだから、趣味と仕事の境目が曖昧なんですよね。

VIVITAでテニスに誘ってもらって、最近は「趣味はテニスです」って言えそうな気がするんですけども、それこそ以前は趣味らしい趣味と言えばゲームくらいで・・・。

さかい:
そうするとやっぱり、今の鎌田さんに影響を与えている原体験は、小学校3年生のときにお家にやってきたパソコンですよね。

鎌田:
確かに大きなきっかけですね。それがなかったら始めてなかったし、早いうちに触れたっていうのは大きいですよね。小学校3年生でもう、今の方向が決まっちゃってました。

さかい:
結果、好きなことが仕事にできてるので良かったですよね。

鎌田:
うん。それはそれで良かったような気がしています。

かまかまソフトウェア道場

さかい:
VIVITAでこれから何をしていきたいか、ということを聞かせてください。

鎌田:
僕はやっぱりソフトウェアが好きなので、子どもたちと一緒にサービス開発みたいなことをやりたいなと思っています。今は僕らが開発をしてそれを使ってもらうというスタンスなんですけど、一緒に出来そうな子がいればぜひ組んでみたいです。勉強のためっていうのではなく、実際に世の中で使ってもらえるようなものを作りたいと思っています。

さかい:
いいですね。ハッカソンみたいなこともやってみたいです。

鎌田:
意外と、VIVISTOPにソフトウェア好きの子どもが少ないんですよね。ものづくりに興味がある子が多くて、それはそれでVIVITAらしくてすごく良いんですけども。

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さかい:
おそらく、触れる機会が少ないだけだと思います。例えばハックフォープレイのオンラインイベントをVIVISTOPで流していると、興味を持って自分でやってみようとする子はいるので。何か機会を作れば来るんじゃないかな。

鎌田:
たしかに、立ち上げれば来る子もいるかもしれない。

さかい:
こういうのやるけど興味ある子は来てみない?って呼びかけて、クルーも一緒にプログラミング学んで、みんなでアプリ開発しましょう(笑)。

鎌田:
ゲームでもサービスでもいいですしね。少し前にチャットツールを作ろうとしていたんですが、完成したものを使うんじゃなくて、そのプログラムの開発環境自体を開放して自分たちでプログラムを書きながら使う環境があったら面白いんじゃないかなって考えてました。

個人情報云々の問題はありますが、子どもたちが勝手に自分たちで作れる環境があれば、仲間内だけで作りながら使うってこともできると思うんです。何でもかんでも大人にコントロールされない場があってもいいかなぁと思うんですけどね。

さかい:
子どもたちがハックできる余地があるといいですよね。

鎌田:
ハードウェアだと火が出たり感電したりっていうのがあると思うんですけど、ソフトウェアってまぁまぁ失敗し放題みたいなところがあるし。そういう機会を増やしたいですね。

さかい:
ぜひ、何かお手伝いしたいです。ソフトウェアなら、オンラインやリモートでもできると思いますし。

鎌田:
リモートでやれば、中学生の子たちも来てくれそうですよね。

さかい::
今年は「かまかまのソフトウェア道場」やりましょう!

VIVISTOPの先駆け

さかい:
VIVITAやVIVISTOPがこうなっていったらいいな、と思い描くことは何かありますか?

鎌田:
最終的にVIVITAがそうなって欲しいというのとはちょっと違うんですけれども・・・。

小学校のときにプログラムを始めたという話をしましたが、そうは言っても父親が会社から持って帰ってきたパソコンなので自由にならなくって。その後、パソコンが自由に使える環境がなくなってしまったんです。どうしようかっていうときに、父親が近所の小さなソフトウェア開発会社さんに僕をつれていってくれて、そこのおじさんに「うちの息子にパソコン触らせてくれ」って頼み込んでくれたんですよね。

さかい:
へえー!

鎌田:
小さな事務所でね。みなさん普通に仕事してるんですけど、僕は学校が終わるとそこに行って、事務所の端っこの机でパソコンを借りて何かやってる、という時期があったんです。

そこのおじさんに何か教わるわけではなく、おじさんは仕事してるし僕は僕で勝手にいろいろ勉強してるしっていう感じで。今にして思うと、あれはVIVISTOP的だったなって思うんですよ。

場所があって機材があって、大人は仕事していて、子どもは分からないことを聞こうと思えば聞ける。そういう環境も、いいかもしれないと思うんですよね。

さかい:
共存する感じですね。わかります。 それにしても、受け入れてくださった会社の方もすごいなと思うし、お父さんも素晴らしいですね。

鎌田:
おそらく町内会か何かのツテで無理言ったんだと思うんですけれど、そういう意味ではすごいですね。今、自分が息子にそういうことをできるのか?とも思いますし。自分は自分で、小学生でよく1人で行ってたなっていう。きっと、何にも怖いモノがなかったんですよね。

さかい:
1人でその会社に行ってたんですか、こんにちはって。

鎌田:
そう。勝手に1人で行って。

さかい:
出勤じゃないですか。

鎌田:
サラリーマン風だけど小学生で、自分でパソコン立ち上げて。

さかい:
社会に出るのがめちゃくちゃ早かったんですね(笑)。
それが小学校4年くらいですか?

鎌田;
小学校5、6年生くらい。当時はもしかしたら、今と性格が反対だったのかもしれない。そういうところに飛び込んでいくのが全然苦じゃなかったんです。今はすごくハードルが高いですけど。

さかい:
興味の方が勝ったんでしょうね。パソコン触れる!やった!みたいな。

鎌田:
あんまり深く考えない、目先10cmくらいしか見てない子どもだったんでしょうね(笑)。

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さかい:
純粋な興味や好奇心に突き動かされるってすごく大切ですよね。それを支えてくれる大人がいて、とてもいい話ですね。鎌田さんにとってそういう場所があったように、VIVISTOPはこれからもそういう場所であるといいですね。

鎌田:
そうですね。これも原体験のひとつだったのかもしれない。

自由について考える自由

さかい:
VIVITAで働いてみて、気付いたことや発見したことはありますか?

鎌田:
自由について考えるようになったことですね。自由について考えられるっていうのもVIVITAのすごい懐深いところで。これまでの会社で、自由について考えたことなんてなかった。だからそれを考えさせてくれるVIVITAって特別だと思うんです。

自由と言ったら自由だろう、くらいにしか思っていなかったのが、「自由の意味」という概念に初めて触れました。いろんな側面から、いろんな物の見方をするようになったかもしれないです。

例えば、VIVITAが理想としている考え方と、我が家で実践している教育がかけ離れてると感じることがあるんですが、そういうときにもVIVITAの考え方を妄信しないし、受験勉強を頭から否定しない。「ちょっとイヤだな」と思うところがあったとしても、「もしかしたら、やっぱりそこには意味があるかもしれない」という考え方をするようになりました。

「泰蔵さんに言われたから絶対に正しいはずだ」みたいなことじゃなくて、泰蔵さん自身もいつも言ってくれているように、違う見方もあるのかもしれない、と。VIVITAにいる限り泰蔵さんと全く同じ方向を向いてなきゃいけない、なんて、泰蔵さんも言ってないですしね。VIVITAはそういうところがいいかな。

さかい:
そうですね。自由が与えられているからこそ、自由について考えますよね。
VIVITAでのお仕事は楽しいですか?

鎌田:
正直に言うと、楽しさ半分、苦しさ半分。100点満点楽しいばっかりですとは言えないですね。勝手にプレッシャーを感じてるところがある気がします。

くぼた:
わかります。

鎌田:
VIVITAで何年も働いて、いまだに抜けきらないんですが・・・。

これまで仕事ではずっと結果を見られてきて、仕事ってそういうものだと思うんですけども、分かりやすい結果というのがVIVITAでは出しづらい。何をもって結果なのかが難しい。これが無意識下のプレッシャーとしてありますね。

例えば、VIVITA Account の開発みたいにはっきりした目標があって、それをやっている間は当然実感があります。でもそれ以外はやっぱり、ソフトウェア開発と比べると目標も成果も曖昧だから、そういう仕事にまだ慣れきっていないです。

さかい:
なるほど。VIVITAはあえてビジョンを掲げていないし、むしろそれを自分で作っていくことがミッションだったりするから、特殊ですよね。

ちなみに鎌田さんはVIVITA以外の仕事もしていたりするんですか?

鎌田:
やってますね。

さかい:
そうですよね、事業主だから。鎌田さんが社長ですか?

鎌田:
そう。影の社長がいてね・・・(笑)。
うちは家族経営というか、夫婦2人の会社です。ずっと個人事業でやってきて、法人を作ったのが7、8年前くらいです。

さかい:
会社名を教えてください。

鎌田:
会社名は「アクシーズ」です。くぼちゃんはいつも請求書をお送りさせてもらっているので知ってると思うんですけど。いつもお世話になっております。よろしくお願いします(笑)。

さかい:
どう書くんですか?

鎌田:
アクシーズはA、X、Y、Y、Zです。

会社名を決めるときに、一覧になったとき一番上になるようAから始めたかったんです。シティハンターみたいに XYZ で終わるとかっこいいので、AXYZ にしたかったんですけど・・・。でも、ドメイン名にどうしても.com が欲しかったんです。そうしたら「AXYZ .com」が取れなくて。一生懸命考えて、Yを重ねてAXYYZ.comになりました。

さかい:
なんだかかっこいいですね・・・。

鎌田:
ありがとうございます。普段会社名を名乗ることほぼ無いですけど(笑)。

オフレコの悩み

さかい:
さて、個人的なことを伺っていきたいと思います。アクシーズ代表の鎌田さん、現在お悩みはありますか?

鎌田:
お悩みって言うとオフレコの話しかないんですけども。
オフレコ前提で話すと、やっぱり一番の悩みは「老い」ですかね・・・。

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さかい:
え?

くぼた:
え?

鎌田:
朝起きた瞬間から、身体が痛いんですよ。

さかい:
うん。

鎌田:
だから体幹が弱ってるのかなと思うんですけれども。

さかい:
何でオフレコなんですか。

鎌田:
だって「老い」ですよ。目も見えないし。mixさん(VIVITAデザイナー)によくいじられるけど、ディスプレイの文字が見えないままプログラム打っているっていう。ツールが優秀ですからね。1文字1文字が見えなくても、だいたいできるんです。

さかい:
雰囲気で。

鎌田:
打ち間違えると、教えてくれるしね。

さかい:
なるほどね・・・。私はオフレコにしないぞ、おもしろいから。

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VIVITAで一瞬ブームになった、mix製 ”FEELING DRIVEN DEVELOPMENT” Tシャツ

鎌田:
あれっ、やばい。また雰囲気でプログラム打ってるって言われちゃう(笑)。

僕は今まで、どこに行っても仕事ができるように、ずっとノートパソコンで仕事していたんです。絶対に外部ディスプレイは使わない主義だったんです。場所を変えて作業環境が変わると、やりづらくなるので。

でも今、リモートになったじゃないですか。ほぼ自宅で仕事するようになったから、馬瀬戸さん(VIVITAデザイナー)が人形町のオフィスで使っていたディスプレイをお借りして、外部ディスプレイとしてつないでみたんです。そうしたら、すごいやりやすくなっちゃって。画面が大きいし、字も大きいし。もう、我慢しなくてよくなりました・・・。

さかい:
老眼に気付いたときの衝撃ったらないですよね・・・。

鎌田:
見えないですよね。

さかい:
私、先日家人にモノを見せられたとき、向こうは良かれと思って目に近付けてくれたんですけど、見えなくて。あなたと違って近すぎると見えないのよって。

鎌田:
旦那さん、まだ老眼きてないんだ。

さかい:
年下なので。何ならボケたら介護してあげるねって言われてますからね。

鎌田:
かなしい〜。でも、そんなにいいこと言ってくれるの新婚のうちだけですからね。

さかい:
そうなんですよ。鎌田さんはご結婚何年目ですか。

鎌田:
結婚16年かな?子どもが16歳だからもっと長いかな。

さかい:
息子さん、VIVITAのオンライン飲み会のときに顔を出してくれましたよね。

鎌田:
割とそういうところにバンバン出てくるタイプなんですよ。多分、子どもの頃の僕と似てるんです。

さかい:
息子さんはコンピューターに目覚めたりはしてないんですか?

鎌田:
目覚めてないですね。僕の息子だから、そっち系かなと勝手に願っていたんですけど、どうも違いそうです。今のところ内燃機関、エンジンが好きらしくて。

さかい:
そうなんですか!お父さんはソフトウェアエンジニアなのに、ハードの方に興味があるっていうのがちょっと面白いですね。

鎌田:
それを言う度に母親から内燃機関なんていうのは将来がないとか言われてますね。まあそうだなとは思いますが(笑)。

さかい:
エンジンなくなっていきますからねぇ、そのうち・・・。

鎌田:
一部の趣味の人向けには残ると思いますけどね。きっかけはそうでも、将来別の興味につながっていくかもしれないですし、今はいいのかなって。

モンハンは合わない

さかい:
ちなみに鎌田さん、お休みの日は何をしているんですか。

かまた:
そもそも、いけないなと思いつつ、前にも増してオンオフの境界が曖昧になっちゃってますね。土日を含めて、この日はっきり休みだって言える日がないかもしれないです。

さかい:
お仕事しない日ってあるんですか?

鎌田:
そういう意味では、この日は絶対仕事しないって決める日は滅多にないですね。結果的に今日は仕事しなかったっていう日はあるんだけれども。

さかい:
事業主だとそんな感じになりがちですよね。

鎌田:
それもありますし、VIVITAに入ってさらに「土日が休み」っていう概念がなくなったのかな。勤務時間の定めがない(自由に選べる)ので、それでますます拍車がかかった気がしますね。

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ご自宅で

さかい:
なるほど。鎌田さんに休日の概念がないっていうのは置いといて、プライベートの時間は何をしているんですか?(笑)

鎌田:
正直に言うと、ゲーム。それもスマホゲーム。

くぼた:
(笑)

鎌田:
なので、スマホばっかりやってるっていう。僕はもともと本当にゲームが好きで結婚前もずっとゲームばっかりしてたんですけれども、子どもが受験勉強するようになって、家で大きなテレビで映すようなゲームをしづらくなっちゃったんです。それ以来、ゲーム機っていうものを買えなくなって、そうすると、唯一ゲームができる端末がスマホなんです。

さかい:
どんなゲームをしているんですか。

鎌田:
最近これと言って長続きしているゲームはないですね・・・。昔と違って今って、信じられないほどのクオリティのゲームがタダでできるんですよ。無料のゲームがいっぱいあるんですよね。

昔は7、8千円出して買ったゲームを遊び尽くす感じだったんですけど、今はどんどん遊び捨てる、みたいな。新しいゲームをとりあえずやってみて、それを遊び尽くす暇もなく次のゲームが毎日のように出てきて。常にのめり込めるゲーム探してる感じですよね・・・。

さかい:
真実の愛を求めて夜の街を彷徨う・・・(笑)。
最近のおすすめのゲームはありますか?

かまた:
一番最近始めたのが、「原神」っていうゲームです。それはスマホだけじゃなく、PS4版もあります。逆に言えば、PS4で出すようなクオリティのゲームが、スマホだとタダでできるんですよ。オープンワールドって言われるゲームの世界で、謎解きをしたり敵キャラを倒したり、料理の材料を集めて料理をしたり、鉄鋼石を掘って武器を作ったりするんです。

さかい:
楽しそうなゲームですね。VIVITAのメンバーが夜な夜な集まってモンハンやってますが、そこには興味がないんですか?

鎌田:
僕はモンハンが絶対的に合わないんです。いわゆる「死にゲー」が合わなくて挫折したクチなんです。攻略手順を覚えるためにゲームオーバーを繰り返すようなことが、あんまり性に合わないみたいです。

さかい:
同じゲーム好きでも、いろいろあるんですね。

鎌田:
そうですね。アクションが苦手って言うのもあるし。

さかい:
鎌田さんらしいです(笑)。

未来への投資

さかい:
では最後に、鎌田さんにとってのVIVITAを一言で表してください。

鎌田:
はい。これはね、考えてきました。

改めて言うとちょっと恥ずかしいんですけど、僕にとってのVIVITAは「子どもたちの未来への投資」だと思っています。

お金も取ってないし、目先の見返りを求めないし、1、2、3年の先のことは考えてない。返ってくるのは10年先20年先。一方通行の投資をしている感じだけど、それを広い視点で見ると、社会全体に返ってきて、僕らの老後に返ってくるかもしれない

さかい:
ありがとうございます。現役のときに返ってくるといいなぁ・・・(笑)。

鎌田:
(キメ顔で)写真撮っていいんですよ?

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キメ!

くぼた:
撮ります!ちょっと待ってくださいね。鎌田さん笑って!

鎌田:
目が乾いてきたよ・・・。

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目が、目が・・・

編集後記

VIVITA社内にやわらかいムードをもたらす潤滑油のような存在の鎌田さんは、優しさの塊みたいな人です。VIVISTOP 柏の葉にも定期的に顔を出し、ROBOCONでは大人げなく大人力を発揮したロボットで参戦するなど、積極的に子どもたちと一緒に活動してくれるエンジニアさんの一人なのですが、よく考えてみれば鎌田さん自身のことをあまり知りませんでした。今回深掘りして分かったことは「小学三年生からずっとプログラミングしてきた人」という、ごくシンプルな事実。ただ愚直に好きなことを極める幸福を体現しているからこそ、子どもたちとまっすぐ向き合うことが出来るのだなぁと思いました。(さかい)

鎌田さんは紹介&業務委託契約でVIVITAにジョインしたので今まで知らなかった事も多かったのですが、今回のインタビューで色々知れました!小学校3年生頃からプログラマーになると決めていた鎌田さん。型にはまった生き方ではなく、そのまま興味を突き進んでいつまにかプログラマーになっていたいうのはまさに今の時代にあった、私にとっての理想の生き方だなぁと思いました。鎌田さんが思い描くVIVISTOP(大人に混じって同じように作業する)がこれからどんどん普及していくよう、私も行動出来たらなと思います。(くぼた)

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