VIVITABLOG

VIVITAで活躍するメンバーの情報発信サイト

VIVITAの学生インターン座談会#2〜2020年下半期を振り返ってみた

f:id:sal0329:20210226135541j:plain

こんにちは。VIVITAインターンの柳(やなー)です。
先日のVIVITAの学生インターン座談会に引き続き、2回目となる半期を振り返る会を開催しました。今回集まってくれたのは、ぐっち、くみと僕の3名。今回もその様子をお届けします!

まずは自己紹介

やなー(2020年3月入社):
やなーです。筑波大学の2年生で経営工学という分野を学んでいます。去年の12月ごろに柏の葉 T-SITEでVIVITAを知って、「自分もものづくりやってみたいし、子どもとも関わりたい!」と思ってボランティアを始めました。

f:id:sal0329:20210122183556j:plain

くみ(2019年7月入社):
くみです。慶応義塾大学総合政策学部の4年生です。研究室ではコンゴ民主共和国をフィールドに国際協力や教育について学んでいます。以前関わっていた教育系の活動からのご縁でVIVITAに入社しました。VIVITAでは主にロボコンを担当しています。

f:id:sal0329:20210226160059p:plain

ぐっち(2019年4月入社):
東京理科大学修士2年のぐっちです。泰蔵さんのFacebookをフォローしていて、VIVISTOP 柏の葉の投稿を見て興味を持ち、大学院生になったタイミングで入社しました。

f:id:sal0329:20210226160055p:plain

やなー:
今回はそれぞれの活動を中心に、下半期を振り返っていこうと思います。よろしくお願いします。

モノの仕組み探求部が生まれるまで

ぐっち:
まず、僕はVIVITAで、自分が大学で専攻している電気の楽しさを子どもたちに知ってもらいたいと思って活動しています。でも、入社して実際に子どもたちと関わってみたら、電気工作などの面白さを直接的に伝えるのは難しいと感じました。ただ、モノの分解を通じて興味をもってくれることが分かり、電気に絞らず、動作の流れや材料などを含めた「モノの仕組み」に焦点を当てて「モノの仕組み探究部」という企画が生まれました。

モノのしくみ探究部の目的は、『ワークショップを通して、モノのしくみを見抜く視点を養うこと』です。モノのしくみを見抜く視点を養うことで、身の回りの家や学校にある道具や家電などの仕組みが見抜けるようになり、自分が何かを作ろうとしたときに、普段の生活からヒントを得て作りたいモノを作れるきっかけになるような活動をしています。

*今までの活動はこちら

kashiwanoha.vivita.club

kashiwanoha.vivita.club

kashiwanoha.vivita.club

kashiwanoha.vivita.club

やなー:
「モノの仕組み探究部」はすごい盛り上がりですよね。1人の発見が他の人の発見に繋がっていき、分解が止まらない様子でした。

ぐっち:
想像を超えて盛り上がり、僕もびっくりしました。
実は「モノのしくみ探究部」が生まれる前に、別の企画がありました。「不良品回収箱」という分解しても良いものを持ち寄る箱を作ったんです。ただ、パソコンなどをいきなり分解をしても、中の部品(半導体や基板)のことが何もわからなくて楽しめないことが分かりました。

そこで、いきなり分解するのではなく、中の仕組みを想像しやすいモノを扱って、最初にみんなで予想してから分解することにしました。そうすることによってモノを設計する人の感覚を味わい、モノづくりを楽しむきっかけになると思ったからです。このような試行錯誤の結果、「モノのしくみ探究部」が生まれました。

f:id:sal0329:20210226155758p:plain
グルーガンの仕組みを予想したスケッチ

自分の経験をVIVITAで活かす

くみ:
この企画を全部オンラインでやりきったのもすごい。

ぐっち:
ありがとう。オンライン活動は、決まった日程と限られた時間での活動となるので、子どもの興味が続くワークショップの流れをより細かく考えるきっかけになりました。 僕は大学で数百人規模の英語サークルでイベントの企画運営をしていたんです。そこでみんなが楽しみ続けられるコンテンツづくりを考えた経験があって、それが企画の構成を考えるときに役に立ちましたね。

やなー:
VIVITAだと、そういう経験を自分の企画に盛り込んで試すことができますもんね。

ぐっち:
逆に、やなーは自分の経験が活きた瞬間はありますか?

やなー:
僕の場合は、VIVITAでやりたいことが自分の経験に基づいています。VIVITAでは「自分の考えや思いを表現でき、人を巻き込める人間になる」というテーマを持って活動してるんですが、かくいう自分もそれが得意という訳ではないんですね。大学の授業でビジネスアイデアを伝える時に、思いがあまり伝わらなかったこともありました(笑)。今でも、どうやったらできるようになるか考えながら活動しています。

ぐっち:
自分も探求し続けている問いがあるってことですね。

やなー:
そうですね。今は、自分も含めて夢中になれる活動を作ることがまず必要だなと思い、企画を考えています。

初のオンライン開催となったVIVITA ROBOCON

やなー:
ROBOCONは初めてのオンライン開催でしたが、どのような学びがあったか知りたいです。

くみ:
個人的な学びとしては、「小さく失敗する」大切さを学びました。去年は、全国5拠点と海外のVIVISTOPからもROBOCONに参加してくれたんだけど、今回は初のオンライン開催ということで、拠点を柏の葉に限定しました。そうすることで、試行錯誤するスピードが上がりましたね。また、VIVISTOPに通えないオンラインでの活動に伴って、テンプレートロボットに使う素材も日常的に手に入るペットボトルや紙パックに変えました。今後国を跨いで開催する時に、文化によって日用品の素材の違いが出てきたら面白いなと思ったことも理由です。

f:id:sal0329:20210226140518p:plain
テンプレートのロボット

くみ:
ただ、徐々にコロナが緩和されていく中で製作がオフラインに切り替わってきて、結果としてはVIVISTOPの設備を活かしたロボットが多く生まれました。子どもが作りたいものをつくるという点ではこれも1つの正解だと思うけど、今後VIVISTOPがない地域からも子どもが参加出来たらいいなとも考えていたので、オンラインのみでロボット製作とコンテストが実施可能だったかを検証しきれなかったです。

ただ、オンラインの可能性も体感しました。ロボットのアイディアを事前にみんなに考えてきてもらって、オンラインでアイディア共有をおこなったんだけど、VIVISTOPだったらクルーが色々なアドバイスをしがちなところを、みんなが家で考えてくれたことによって、ひとつひとつがとても個性に溢れてました。アイディア共有も、クルーだけにするのではなくオンライン上で参加者みんなに共有して意見し合ったりと、個人競技だけどチームの様な雰囲気が生まれました。

ぐっち:
手を下されない状況になることで、「自分でやらなきゃいけない」ということを認識してしっかり考えるのかもしれないですね。モノの仕組み探求部の予想スケッチも、ていねいに書かれていたと思います。

くみ:
そう思います。オンラインだとクルー側もまた別の能力も求められますよね。トラブルを解決できること以前に、どこが問題なのかを画面越しのコミュニケーションで明確にできる力が必要だと感じました。

f:id:sal0329:20210226140444p:plain

誰でも「やってみよう!」と思える環境づくり

くみ:
あとは、何度もROBOCONに参加してくれているベテラン組との関わり方を工夫したいと思いました。今回はオンライン開催なので参加者を5人に限定し、ROBOCON運営にも関心を持ってくれた常連の中学生たちがROBOCONサポート団として関わってくれる試みをしました。ただ、みんなも学校がオンラインになったりと、新しい環境の中でなかなか予定が合わず、難しさを感じました。VIVITAはひとりで黙々と作業することが多いけど、メンバー同士の関わり合いや、子どもたちとの企画運営みたいなところも、興味を持ってくれた子から挑戦してみたいです。

ぐっち:
VIVITAは小学生までみたいなイメージができてしまうのはすごくもったいないし、何かを教える以外の関わり方も作っていきたいですね。

やなー:
自分が企画を作るとか、やりたいことを見つける経験ってすごく難しいですよね。

くみ:
仲間を集めて実現する経験は、大人でも難しいですよね。VIVITAでは自分で考えて実行していかないとやることはなくなってしまうし、その過程で常に学びがあると感じます。

ぐっち:
子どもがやることって、自分が困ったことか、やったことがないことが多いなと最近思います。よくわからないものを面白いよと言われても伝わらないし、「やってみよう!」と思える環境を作りたいです。

やなー:
自分のできる範囲の外にあることに挑戦する難しさもありますよね。例えば、ロボット作ってる子を見て「俺にはできないけど、すごいなあ」と言っている場面は見たことがあります。成功するかはわからないけど、「自分でも挑戦できるんだ」と思えるような関わり方はどういうものなのかは未だに考え続けています。

編集後記

今回は企画から学んだことを中心に振り返りました。こうした話し合いをすると、試行錯誤を繰り返して学んでいくことは大人子ども関係なく共通であることを改めて実感します。今後も、自分たちがチャレンジすることを大切に活動していきます!