VIVITABLOG

VIVITAで活躍するメンバーの情報発信サイト

ドルトン東京学園「誰かのためのものづくりプロジェクト」での気付き

はじめに

ご無沙汰しております、VIVIWARE株式会社の嶋田です。
今日は、ドルトン東京学園でおこなわれている「誰かのためのものづくりプロジェクト」のお手伝いをしてきたので、その様子をレポートしたいと思います!

www.daltontokyo.ed.jp

東京・調布市にあるドルトン東京学園は非常にユニークな学校で、一部プロジェクト型の学習スタイルになっています。

生徒は複数のプロジェクトテーマから自分のやりたいテーマを選択し、半年間そのテーマで取り組みます。 そのテーマの一つ「誰かのためのものづくりプロジェクト」に、VIVIWARE社がサポートとして参加しました。

授業(プロジェクト)について

前述のとおりプロジェクト自体は半年間かけて取り組まれるのですが、今回はその中の前半部分である「からくり装置づくり」のサポートです。

「からくり装置づくり」は、ものづくりプロジェクトの最初の一歩として、ツールの使い方を覚えたり、答えのないパズルに対して自分なりに試行錯誤し「ハードファン(大変だけど楽しい)」を実感するところを目的としています。

このからくり装置づくりに関しては、過去のレポートでご紹介していますので、今回は詳しいレポートは割愛します。

(試行錯誤の様子を少しだけ)

では、今回何をレポートするかというと、からくり装置づくりが終わった後におこなった「こんなのがあったらいいのにな」という、からくり装置づくりで使う部品を自分で改良する授業です。(そこで作製した部品は次回のプロジェクトに引き継がれますので、正に「誰かのためのものづくり」になります。)

具体的には、からくり装置づくりを補助するために事前に用意した以下のレールなどのパーツに対して「ここがこうだったらよかったのにな」とか「こういう部品があったらよかったのに」ということを活動を振り返りつつ考え、VIVIWARE Shellを用いて製図し、実際にレーザーカッターで切り出して組み立ててみるというものです。

授業の様子

授業としては2コマを通しでおこない、前半はVIVIWARE Shellの使い方のレクチャーとアイデア出し、後半は実際に製図とレーザーカッターでの切り出しに取り組みました。

まずは先生から「誰かのため」のものづくりであることのおさらいです。からくり装置づくりでは作ることに夢中で、「誰かのため」のものづくりであることは忘れていた模様。

(今日作ったものは次のプロジェクトに引き継がれる)

趣旨を理解してもらったところで、製図のためにVIVIWARE Shellをレクチャーします。基本的な使い方と、結合機能、ハコ組機能、それだけです。

早速、アイデア出しです。自分が作ったピタゴラ装置の動画を振り返ったり、実際に使ったレールを見たりしながら、改良点を考えます。

(実際に使ったレール)

(紙コップが落ちたときに綺麗に倒れるための土台を検討しているよう)

(アイデアをVIVIWARE Shellで製図してみる)

製図できたらレーザーカットです。やはり初めて使う機械ということで、みな興味津々です。

(はじめてのレーザーカット)

レーザーカッターの良いところは、3Dプリンターとは違い数分でカットが完了、期待通りかどうかをすぐに試すことができます。

ここからは、授業中に作製できたものの一部をご紹介します。

こちらは通常の直線的なレールからクネクネ道に改良したものです。ポイントは、道の角をきちんと丸くしボールが円滑に進むようにしてあります。

(直線からクネクネレールへ、ボールの動きも見て楽しめる!)

こちらは直角に曲げたレール。例えば、ボールを落とす先が紙コップなど少しボードから距離がある場合は、こういうレールを使うと安定します。また、途中のレールは壁がありボールの動きが見えないですが、突如トンネルからボールが表れてでてくるのも見て楽しそうです。

(1次元のレールを2次元に拡張した新レール、これは画期的!)

最後は、紙コップホルダー。とてもシンプルなんですがとても便利な一品です。紙コップは曲面かつ絞りが入った形をしているので、このホルダー無しで、ホワイトボードにまっすぐ固定するのは意外と難しいです。もし、これを後からひもで釣り上げようとした場合は、ホワイトボードに直接固定もできないのでこのホルダーはより重要です。

「新しいこと、便利なこと」を成すためには必ずしも「難しいこと」をする必要があるわけではないことを再認識させてくれました。

(曲面の紙コップをホワイトボードに固定、シンプルだけど便利!)

さいごに

実際に自分で考えたものをカタチにできるという経験、そして作ったものに対して他人からフィードバックをもらう経験、それらを通して自己理解や自己肯定感が生まれ、その余裕から「自分のため」だけではなく「誰かのため」へと移行していくものだと思います(そして彼ら、彼女らが次世代の担い手になってくれるはず!)。

ということで引き続きVIVIWARE社は「ものづくり」活動を支援していきます。
こうした活動にご興味のある方は、弊社Webよりお問い合わせください。

cell.viviware.com