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DMM.make AKIBA × VIVIWARE みんなの空想ラボ vol.0 Open day「テクノロジーであそぼう!へんてこロボ道場」レポート

こんにちは!
VIVITAそしてVIVIWAREのプランナーさかいです。

2023年6月4日、 秋葉原にあるモノづくりの一大拠点 DMM.make AKIBA にて「みんなの空想ラボ vol.0 Open day AKIBA Robot Challenge」の応用編「テクノロジーであそぼう!へんてこロボ道場」を開催しました。今回は当日の様子をレポートします。

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へんてこロボ道場とは?

秋葉原にあるモノづくりの一大拠点 DMM.make AKIBA と、自律共生のためのクリエイティブコミュニティ VIVITA から派生したモノづくり集団 VIVIWARE がタッグを組んだ「みんなの空想ラボ vol.0 Open day AKIBA Robot Challenge」の応用編ワークショップです。

参加者は「AKIBA Robot Challenge」で組み立てたVIVIWAREのテンプレロボ4を改造して、オリジナルのロボットづくりに挑戦。マニュアル通りに組み立てるだけでなく、自己表現を自由に楽しむモノづくりに取り組みます。

今回も、VIVIWARE 空想ラボのしまだ所長、助手のりえぞー、エンジニアのいまいま、デザイナーのかないさん、デザイナーのmixさん、合計5人でDMM.make AKIBAに乗り込むはずだったのですが、しまだ所長無念の発熱・・・!助っ人として「なるなる」と聖学院高校のコイズミくんが駆けつけてくれました。頼もしい!

とりあえずワークショップを始める前に、みんなでしまだ所長の健康と長寿を祈りました。

挑戦の極意

道場に挑戦するにあたり、師範代筆頭のmixさんより挑戦の極意が伝えられました。

今回のお題は「誰かを笑顔にするロボット」!! へんてこロボ道場の師範代よりおもしろいロボットをつくって、みんなを笑わせよう! という主旨です。

師範代筆頭

そして、3人の師範代による個性豊かな「へんてこロボ」を紹介しました。

師範代作例①「眼を回すロボット」
笑わせたい人:はじめてロボットを操縦する人
笑わせたい理由:人間だれしもはじめては緊張するもの。その緊張を解してロボットを好きになってほしい。
笑わせる方法:ロボットなのにぐるぐる動かすと眼を回してヨロヨロする。その姿が可愛くて笑ってしまう。

師範代作例②「猫叉ロボ」
笑わせたい人:奥さん(怒っているとき)
笑わせたい理由:はやく仲直りしたいから
笑わせる方法:猫が可愛い声で謝る。相手の好きな物をちらつかせる。85回くらい猫が謝り、最後の一回は飼い主が自分で謝る。

師範代作例③「恐縮ロボ」
笑わせたい人:すごいロボットを期待している人
笑わせたい理由:他人が設定した高いハードルなんて越えずにくぐればいいとわかってもらうため。
笑わせる方法:ロボットが前進しようとしても遠慮して後退する。軽いパニックに陥った後に停止する。

どうです、とても魅力的なラインナップでしょう。子どもたちも大喜びです(多分)。
師範代のロボの詳細は、また後日記事になる予定です。お楽しみに・・・。

空想をふくらませよう

師範代のロボットを見て大笑いしたあとは、「誰かを笑わせるへんてこなロボットとは?」ということについて、みんなで少し話し合いました。

そもそも、人を笑わせるってどういうことだろう?
ひとくちに「笑わせる」と言っても、いろいろあるよね?

「爆笑」「大笑い」「苦笑い」「うすら笑い」「ほほ笑み」・・・世の中にはいろんな笑わせ方があるものです。さて、君はどんな風に笑わせたい?

ここで金井さんにバトンタッチして、「へんてこってどういうことだろう?」ということを、アリストテレスの四原因説になぞらえて考えました。

四原因説とは、この世にあるものは4つの原因によって成り立っていると説くものです。

  • 質料因 何でできているか
  • 形相因 どのような形か
  • 作用因 どうやってできたか
  • 目的因 どのような目的か

そのうちひとつを尖らせたら「へんてこ」になるかもしれない!そういう考え方もあるかもよ!?という提案でしたが、金井さん曰く

「子どもたちがみんな下を向いてしまった」——

今は分からなくてもいい。いつか分かる時がくる。

テンプレロボ4を甦らせよう

道場に挑戦する心構えができたところで、前回の「AKIBA Robot Challenge」で組み立て、VIVIWAREなどを取り外して持ち帰ったテンプレロボ4を甦らせる作業に取り掛かりました。

さっそくみんな夢中になりすぎて、ランチタイムや休憩を促してもなかなか手を止めてくれません。みなさんお願いですからどうか、おひるごはんを食べていただけませんか・・・。

みんなで仲良くランチタイム

なるなるの豪快なランチが気になってしかたない子どもたち。なるなる曰く「大人の凄さを見せつけてやりました」

へんてこロボ製作開始!

午後はロボット製作に取り掛かりますが、その前にみんなVIVIWAREの使い方覚えてる・・・?ってことで今井さんとおさらいします。ちょっと触ってみたら、みんなすぐに思い出してくれたみたいでした。

いよいよテンプレロボ4を改造して、思い思いの「へんてこロボ」をかたちにしていきます。「クウソウノート」に完成予想図を描いたりアイデアから考え始める子、まずは手を動かしながら考える子、取り掛かる順番もペースもバラバラ、とっても自由でカオスです。

改造するための材料は、100円ショップで手に入るものを中心に揃えました。紙皿や紙コップ、割り箸、ストロー、輪ゴム、モール、綿、ひも、色紙などです。みんな好きな材料を選んで組み合わせて、納得するまで試行錯誤します。

みんなのへんてこロボ発表!

そして最後に、それぞれ完成した「へんてこロボ」を披露しました。実際に動かして、みんなをびっくりさせよう!

ではここで、道場で誕生した「へんてこロボ」たちをひとつずつご紹介します!

たいちゃん

つんつんして笑わせる、とてもやばいロボ!
一体竹串を何本束ねたのか、攻撃力抜群です。何回かつんつん刺されましたが、たしかにやばいです。ボディがキラキラとふわふわでもごまかされないぞ!(笑)

ヨッシー

犬を笑わせるためのパラシュートロボ!
きらきらモールで作った赤いボールを犬がおいかける想定です。ヨッシーは最後までパラシュートづくりを試行錯誤し、うまくいかなかった部分は抜群のプレゼンでカバー。

モキ

長いアームでドロボーをつかまえる!鳥けいさつロボ!
モキは何と2台体制での大捕物劇場。しかも、このドロボーをりゅうちゃんに貸し出す契約を結んでおり、再登場して会場が沸きました。

ののか

モノを落として「やったー!」とよろこぶ、かわいいのにいろいろやらかすロボ!
爆発して書類やモノをまき散らかすドジっ子ロボが笑いを誘います。何もできなさに呆れて笑うという、この不条理な笑いを追求する姿勢がブラボーです。

りゅうちゃん

「こんにちは!よろしくお願いします!」とあいさつする、かわいいでしょ(圧)ロボ!
りゅうちゃんは当初紙コップが飛び出す仕組みを考えており、私も何度か紙コップロケットの攻撃をくらったのですが、最終的に「かわいい」に路線変更したようです。たしかにかわいい圧がすごい。

ペチョタ

紙を豪快にまき散らして、みんなを笑わせるロボ!
ペチョタはいくつかのロボットを試作して、最終的にモーターでタイヤを回転させて紙を吐き出させる仕組みを作りました。ただそれだけなのに、人を笑わせる破壊力は抜群!リモコンも工夫しています。

みどり

仕事をがんばるお母さんをいやす、LEDで色が変わる特別な帽子がかわいいロボ!
わたあめみたいな帽子が色を変えながら走る様子がとってもかわいらしく、みんな笑顔になりました。ボディに配色した緑や黄色はお母さんが好きな色なんだそうです。お母さんもきっとうれしいね!

かのん

マラカスを振るとマンボの音楽に合わせてヒレを動かすマンボウロボ!
マラカスの中にVIVIWARE Cellを固定するのに苦労しましたが、マラカスを45度傾けるとヒレが動くよう技術的にも工夫されていて、とってもスマート。踊るマンボウに会場が沸きました!

少しだけ緊張している子もいましたが、いずれも師範代を唸らせる出来栄えで会場は笑いの渦に巻き込まれました。大人も子どももみんな笑顔になれて、とても楽しい1日となりました。

参加してどうだった?

参加した子どもたちにふりかえりを書いてもらったところ、自分の頭で考えて、自分が好きなように自由にロボットを作れたことが楽しかった、とコメントしてくれました。

  • めちゃめちゃ楽しかった
  • 自分で考えて作ったから楽しかった
  • 自分の好きなようにロボットを作れた
  • ロボットを作るのは大変だったけど自信作ができた
  • 自由にロボットが作れて、頭で考えたことができた
  • いろんな人の作品を見たり、作ったりできた
  • またここで製作を自由にしたい

私たちがいつも大切にしてることを、互いに共有できたのかもしれないと思うとうれしい気持ちです。また、子どもたちがそれぞれ自分の興味が赴くまま自由にのびのびと製作できていたのが印象的でした。

モノづくりはもっと自由でいいし、もっとハチャメチャでもいい。みんなの頭の中にある空想をテクノロジーで具現化し、世界を今よりちょっとだけおもしろい場所にする「みんなの空想ラボ」は、自分が思い描いたものを自分の手でかたちに出来ることの楽しさをこれからも追求していきます!
それではまた、次の機会にお会いしましょう!

そして最後に、多大なご協力をいただいたDMM.make AKIBAのみなさま、ありがとうございました。

youtu.be


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