おはようございます、VIVIWARE社の新居と申します。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、この秋に千葉県市原市の五井会館にてVIVITA ROBOCONが開催されましたので、ご紹介します。 主催は市原市、運営はオープンロード合同会社様、協力としてVIVIWARE株式会社、VIVITA JAPAN株式会社となっています。 今回は協力した立場から、このロボコンが開催されるまでの道のりについてお話しできたらと思います。
今回のVIVITA ROBOCON in ICHIHARA 2023 には抽選で選ばれた12名が参加し、とても暑かった8月から作業を開始して、長袖が必要な10月9日が本番でした。
どんな大会かといいますと、市原市から広報されたキャッチフレーズは以下の通りでした。
『市原市地方創生課よりお知らせします。子どもたちが目標に向かって自分で考え、自身のアイデアを具現化するオリジナルロボット製作プロジェクト「VIVITA ROBOCON in ICHIHARA 2023」を開催します。このプロジェクトを通して、「自分でやってみたい」・「もっと学びたい」お子さんの育ちを応援します。』
今回は市原市としては初めてのロボコン開催と言うことで、市原市役所の方々やオープンロード様は不安なこともあったと思います。 ただ、ロボコンの開催案内を出し、参加者が集まり、参加者が作りあげたロボットを改造しながら点数をとれるようになっていき、大会当日を迎えることができ、一連の盛り上がりを一緒に体験できて、今後のプロジェクトの展開にもとても有意義な大会になったのでは、と思いました。
さてさて、この大会の裏にはモチロンいろいろな準備がありました。 どんなことがあったかというと、以下の様な項目です。
- 6月 サポート隊チュートリアル
- 7月 体験会
- 7~8月 ルール決定
- 8月ステージ決定
- 8月~10月 参加者の作業会(夏休み:週2回、平日:週1回)
- 9月 細かいルール決定(ボール配置や点数)
- 9月 大会時間割検討
- 10月 大会用資料準備
最初は6月末でした。オープンロード様と共に(以後全てのイベントも同様です)サポートの学生さんへのチュートリアルです。既に導入したレーザーカッターの使い方、設計ソフトのVIVIWARE Shellの使い方などを理解してもらいます。また、ロボットを作るのに使うVIVIWARE Cellについてもある程度使ってもらい、使い方を理解してもらうことが目標となります。
次に7月に入ると、興味のある市民の方々を招待して、ロボコンとは?どんなことをおこなうのかなどを説明し、ロボット操縦の体験会をおこないました。
ルールについても、VIVITAでおこなっている標準的なルールにするか、市原市独自のルールにするか、などを検討します。 ステージのテーマみたいなものを決める事によって、ステージの作りなども変わっていきます。
今回は標準的なルールを採用しつつ、ステージは市原市らしさを出していくこととなりました。 ルールにはボールの置く位置なども関係しますが、難しすぎたり簡単すぎても面白くないので、ステージができてから調整します。
次はステージ作りです。今回はVIVIWARE社側に依頼をいただいたので、当社で準備することになりました。
で、市原市らしさというのを考えて、チバニアン+養老川!
市原市の工場群、
それに農業用の田畑や橋のギミックなどを加えて、
こんなステージが完成しました。
あ、写真中央の赤いボールが載っている建物がこの会場である五井会館を模した建物です。 ステージが完成するのは参加者の作業開始日に近いほど良いのですが、いろいろな都合で8月後半になりました。
さて、そろそろ作業開始です。参加者の作業会は合計15回ほど設定されており、そのうちの10回程度は出席することで、ロボットを完成させることができるようになっています。このロボコンでは休日なら午後1時から5時までが作業時間となっていました。
また、この会場ではゆったり保護者の方がお待ちできるように後ろの方にキャンプセットのような椅子やテーブルが置かれていました。
ちなみに作業会では、大学生や高校生など毎回6名程度がやってきて、参加者の作業をサポートしてくれました。
9月に入り、参加者のステージでの動きを見ながら、ボールの配置や配点などを社内で検討し、ルールの詳細な点まで最終決定をしました。9月中旬までには大会参加者の人数を確定させ、当日開催可能なタイムテーブルを作っていきます。それが完成すると、準備に必要な人員なども確定するため、当日の大会全体の規模が見えてきます。
そして10月に入る頃、大会当日司会者が流すスライドの作成も佳境になります。このVIVITA ROBOCONにおいては、作ったロボットで優勝することだけが目標ではなく、どうしてその形のロボットを作りたかったのか?どんなことをやりたかったのかなども重視しています。 そのため、司会が出場ロボットの紹介をするときに使用するスライドに、参加者の意気込みや頑張った点などを掲載することがとても大切です。よって参加者へのインタビューなどもしっかりおこないます。
そうこうしているうちに大会前日を迎え、会場作り、リハーサル、などをおこなうことになります。ロボコン毎に大会の何日前まで作業をおこなうかは異なりますが、今回は大会前日まで作業することができたので、参加者も最後の追い込みがかけられ、この大会としては良かったのではと思います。
以上のような準備を進めて、VIVITA ROBOCON大会当日を迎えることができました。
さてさて、VIVITA ROBOCONの大会の裏では、このようなことがおこなわれていたのでした。 運営のオープンロード様はとても濃密な楽しい2ヶ月を過ごすことになったかと思われます。この知見を使って、次のロボコンや他のプロジェクトを進めて、子どもたちのアイデアの具現化していただけたら、と思いました。
以上で今回の報告は終わります。 VIVITA ROBOCONを自分たちでやってみたいという方がいらっしゃれば、是非VIVIWARE社までご連絡いただけると幸いです。