VIVITABLOG

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入社してからフルリモートで1年が経ちました

f:id:haru2036:20210618162931j:plainおひさしぶりです。VIVIWAREでソフトウェアエンジニアをしている中島です。

VIVITABLOGには入社直後に記事を寄稿したっきりなのですが、そこから1年間ほぼフルリモートで働いて感じた課題や、それに対して起こしてみたアクションについて書いていってみようかなと思います。

フルリモート環境でのオンボーディングについて、ある意味オンボーディングする側の人柱報告みたいな感じになってしまっていますが、徒然なるままにメモっていきます。

困ったことその1: 相手のことがわからない

まずはじめに、入社直後からフルリモートという状況で一番想像しやすい問題として、一緒に働いている相手のことがわからないというのがあると思います。

口頭でのコミュニケーションを取るにも、仕事の内容ばかりのZoom会議では、相手がどんな人なのか、この真面目なトーンが常時続いているものなのか、実際にタフな状況が起きていることにより一時的に空気感が重いのか、という判断をするための材料が一切ありません。

この状態でかなり精神的に疲弊していたことは事実ありました。そこで、以下のようなアクションを取りました。

アクションその1: 片っ端から色んな人に相談する

まず、偏った認識を持たないように気をつけながら、いろいろなロールの人(エンジニア・エンジニア以外問わず)に現在自分の認識している状況と自分の認識している各チームメンバーに対しての認識を伝えて、相談相手からみてもそう感じるかどうかを聞いてみました。

これをいろいろな人に対して行うことにより、いまリアルタイムでその人が怒っているのか、普段からこのトーンの人なのか、といったことを垣間見ることができるようになりました。

なお、この手の問題はフルリモートではなく頻繁に会って口頭で雑談したりできれば起きなかった問題ではあると思います。それに対して取った行動は後述します。

困ったことその2: 自分のことがわかられていない

自分が相手のことをわからないのと同様に、相手も自分がどんな人なのかというのはわからなかったはずです。これに関しての困り度は相手にしかわからないので、実際に自分側から行ってみたアクションをご紹介します。

アクションその2: timesチャンネル

私自身は前職でもtimesチャンネルをSlackに開設して、好き勝手書き込んでいました。それがなくなった息苦しさというのも背景にあるかもしれないですが、自分の興味関心を開示するという意味でもVIVITAのSlackにもtimesチャンネルを開設しました。

timesチャンネルをかんたんに説明すると、Slackに作る自分の社内Twitterのようなものです。そこには自分の日々の興味関心に関すること、ネタツイ、猫画像、その他諸々何でも(社内であることはちゃんと気をつけてくださいね!)書き込むことができます。

これによって、ある程度は私という人間がどういう方向性の人間で、どんなものに興味を持っているかということがわかってもらえたのではないかと思います。

困ったことその3: 仕事上のコミュニケーションだけでは疲弊する

フルリモートの場合、仕事仲間と話をするには結構めんどくさいステップを踏む必要があります。

Slackで時間が空いているかどうかを確認したり、Zoomを立ち上げたり……

そうなってくると、実際必要そうに見える仕事上のコミュニケーションしか取らなくなるという現象が発生します。逆を言うと、雑談のようなある意味では重要であるものの一見必要のなさそうなコミュニケーションを行うのは億劫になります。

これにより、必要な仕事上のコミュニケーションでも軋轢が発生しているような印象を受けました。

これについてはいくつかのアプローチを試してみました。

アクションその3: Discord、LT会、High Fidelity

Discord

まず、日常のコミュニケーションのためにDiscordサーバーをすでに他のメンバーが立ててくれていたので、それを利用してカジュアルにコミュニケーションを取ろうと試みました。

しかし、実際のところDiscordのボイスチャンネルに誰かがいるかということに気を配っている人は殆どおらず、ボイスチャンネルにJoinしても誰も来ずに話ができない、というとても悲しい状況が発生しました。

そこで、Rustで書かれたDiscord Bot作成用ライブラリであるSerenityを使用して、ボイスチャンネルにユーザがJoinしたタイミングでSlackにWebHookを投げて誰かが来たことを知らせるようにしました。

これに関してはある程度機能していて、以前よりはそういったコミュニケーションは増えたのかなと思います。

LT会

自分の最近やっていることや興味関心、最近得た知見などをシェアする場としてVIVITALKという名前でLT会を行っています。現状ではZoomを使用して行っています。

第1回はかなりエンジニアリング寄りで、自家太陽光発電/蓄電システムを自作した話等のなかなか他では聞けない話を聞くことができました。

そして、より多くの人が発表参加できるよう間口を広げた第2回では、「2020年買ってよかったもの」というテーマで発表してもらったのですが、発表者の自分とは全く違う目の付け所がわかるようなものが飛び出してきてとてもおもしろかったです。(個人的には食器洗い用スポンジを固定する台所用品がめちゃめちゃ重宝してます。ありがとうございます!)

High Fidelity

まだ実験的な利用しかしていませんが、High Fidelityというブラウザ上で動く空間オーディオを活用したボイスチャットアプリケーションで仮想的に集まって雑談したりもくもく作業したりといったことをしてみました。これもDiscord同様部屋に人がいるかどうかというのが外側から分かりづらいため、積極的に常時使うわけでなければ時間を決めてみんなでわちゃわちゃみたいな使い方のほうが向いてるのではないかと思ったりもしています。

まとめ

自宅で作業すると独り言ブツブツいってもいいし、お気に入りだけど音がうるさいキーボードを気兼ねなくガチャガチャできるし、周りの話し声で気が散ったりしないから集中できてフルリモートバンザイ!と思うときも多いのですが、案外新しく入る側からしてみるとなかなか乗り越えないといけない壁も多かったです。今回は現状のリモートの利点を活かしつつ、そういった問題点をできるだけ減らしていくアプローチについて考えてみました。

これからの時代、リモートワークが増えていくと思いますが、新しくジョインする側、される側ともにスムーズに入っていける方法を模索していければなと思います。