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VIVITAの壺 #12 プランナー 穴山 信一 ほぼ一万字インタビュー

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VIVITAの壺とは!?
VIVITA管理部のくぼちゃんとコミュニケーターのさかいが、社内のヒト・モノ・コトについてインタビューしまくるコーナーです。VIVITAの魅力をみなさまにお伝えすべく、どこまでも食い下がり核心に迫ります。


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Profile  穴山信一(あなやましんいち)
山梨県中央市生まれ。先祖に穴山梅雪っていう武将がいたから歴史好き。絵を書いたり造形することに興味があり、大学では工業デザインを専攻。ランドスケープ分野の仕事を目指し、土木系のゼネコンへ就職。その後、エンターテイメント施設の開発などを経験し、VIVITAへ参画。特に肩書はありません。笑(本人談)


仕事って何だろう?

さかい:
久々の「VIVITAの壺」は穴山さんです。よろしくお願いします。

穴山:
これ、なんで「壺」なんですか?どういう意味があったんだっけ?

さかい:
最初は「美の壷」みたいなイメージだったんですけどね。今となっては何かこう、VIVITAのカオスな感じを象徴してます。

穴山:
毒虫をいっぱい入れて、一匹だけ生き残るみたいなやつですか?

さかい:
そうです。VIVITAの蠱毒の術です。

ではさっそく、紋切型の質問からしていきますけど、なぜVIVITAに入社したのか簡潔にお願いします。

穴山:
なぜだったかな。もう5年ぐらい前ですもんね、僕が入社したの。

くぼた:
私、覚えてますよ。エージェントさんが紹介してくれたんです。

穴山:
どんなふうに紹介してくれたんですか?

くぼた:
キッザニアの立ち上げをした人です。みたいなことをアピールしていたような気がします。

穴山:
それしか売りがなかったんですね。

くぼた:
いやいや。当時の採用担当が「それはぜひ」ということで面接して、っていうのをすごく覚えてますよ。

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穴山:
あ、なぜVIVITAに入社したか思い出しました。前職で子どもの職業体験施設の立ち上げに10年間携わって、いろんな職業体験を考えなきゃいけない中で「仕事って何なんだろう」って考えるようになったんですよ。

わざわざ子どもの体験用の仕事のプログラムを作るとなると、その仕事の特徴をつかんで、それがちゃんと身につくように、何を感じてもらうか、みたいなことを考えるんですよね。

それを突き詰めていくうちに、仕事って何の意味があるのかな?って。僕はこの会社で何を仕事にしてるんだろう?って、なんだかよく分からなくなっちゃったんですよ。

それでもう、仕事をバリバリやるモチベーションもなくなってきていたし、一旦環境を変えた方がいいんじゃないかっていう思いが芽生えたんです。でも、次に何をやっていいのか分からなくて。

こういうときはエージェントだ、と思って登録したら、いろんな会社からどんどんオファーがきて。ゲーム制作会社や地方創生の会社などを紹介されていろんな人と話をしましたが、どれも自分がそこで仕事をするイメージが湧かなかったんです。

でもその中に「Piccolo」(VIVITAの旧社名)という会社があって、名前だけ聞くとちょっと面白そうだなと思いました。ただ、当時僕は泰蔵さんのことも知らなかったし、エージェントの担当者さんに聞いたら「ちょっとここよく分からないから、実際に話を聞きに行ってみたらどうですか」って言われて。(笑)

さかい:
エージェントに「よく分からない」って言われる会社、すごいですね。

穴山:
で、面接したら、「穴山さん、次に泰蔵さんと面談したら多分決まりになるので、もう入る準備しておいてください」って言われて。最後に「大丈夫です、この会社ちゃんと給料出るんで」って言われたことがすごく記憶に残ってます。(笑)

さかい:
先ほど「仕事って何だろう」って思ったってことでしたが、それは何か答えが出ましたか?

穴山:
でない。(笑)

VIVITAのことを家族に話しても、何をやっている会社なのか理解されないんですよね。怪しいと思われるわけですよ。もっとちゃんとした会社行った方がいいって散々言われたんだけど、僕は「仕事って何だろう?」という悩みがあったから、ここにしようって思ったんです。その悩みごとまるごと仕事にできそうな会社だなと思って。

だからそういう意味では、未だに考え続けていて答えは出ていないですね。

くぼた:
いろいろ大変な時期に穴山さんが入ってきたのを覚えています。

穴山:
僕は今まで働いてきた会社すべてが大変だったから。最初はゼネコンに12年いて、辞めるときには民事再生中だったから地獄だったし、キッザニアもメキシコのマスタープランを企業と折衝して日本国内向けに組み立て直したりする一番厳しい部署に10年いたし。

くぼた:
それならVIVITAなんて痛くも痒くもないですね。

穴山:
仕事は何でも大変ですからね。VIVITAの仕事は「大変」よりも「面白い」のほうが多いかな。

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渋谷駅の電車をつまみあげたい穴山さん

心がざわざわする会社

さかい:
穴山さんが仕事をする上で大事にしていることって何ですか?

穴山:
仕事をする上で大事なことか・・・。普通の組織の仕事って、ここまでやって終わりっていうのが一応あるじゃないですか。ここを目指してやれとか、これが正解とか。それがない仕事の方がやっぱり面白いしワクワクしますよね。そういう部分は大事にしたいです。

でも工場のラインとかは別ですよ。あれはやりがいがあるなと思っていて。

さかい:
やったことあるんですか。

穴山:
いっぱいありますよ。僕は学生のときに日雇いのバイトばっかりやっていたので。それの何が良いかって言うと、無限の工夫があると思っているんですよ。右から左っていうだけなんだけども、実はいろんなことをずっと試していられる。

だから単純作業っていうのは嫌いじゃないんですけど、例えば何らかのミッションが与えられてチームで取り組むような場合は、ある程度正解を導き出さないとゴールにたどり着けない側面があるから、そういうのは逆に「作業」だと思っちゃいますね。

VIVITAの仕事って、正解がない。だから5年やっててもずっと面白いのかなって思います。だって、次に何の仕事が待ってるか全然分からないじゃないですか。今度は何があるんだろうと思ったら、ちょっと心がざわざわしますよね。ドキドキワクワクじゃなくて、ざわざわするんですけど、その方が生きてる感じがします。

さかい:
来年のことすら分からないですよね。

穴山:
他の会社も本当は未来がどうなるかなんて分からないから一緒なんだけど、漠然とした不安感はこの会社の方が強い。みんな何を頑張ったらいいかすら分からないし、だから面白いと思うんですけどね。

さかい:
でも、来年どんな部署に異動させられるか分からない、みたいなことは無いし、自分の意思で未来を選べるのはいいですよね。

穴山:
そうですね。あとは人のせいにできない感じもいいですね。

くぼた:
本当に。自分がやったことが全部そのまま形になるな、ってよく思います。

穴山:
そこがVIVITAの良いところだし、大事なことだと思います。

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VIVITA BOOKS 2020の展覧会会場にて

土と向き合いたい

さかい:
穴山さんは柏の葉を筆頭にVIVISTOPを各地で立ち上げて、いろんなイベントやプロジェクトを手掛けてきてますが、これから何がしたいですか?

穴山:
これからやりたいことかー。この前、堆肥の専門家と話して、土ってやっぱり面白いなって思ったんですよ。その人は完熟堆肥を突き詰めてるんだけど、微生物が元気に生きて住処にもなる土を作ることに命をかけていて、その素材になる分類のロジックもちゃんと持っているんです。

それがすごく面白くて、この先、土は一生かけて学んでいくものだという興味と確信を持てたかな。野菜を腐らせた時に、どんな土で作ったのか臭いで判断できるらしいですよ。

くぼた:
私もその能力鍛えたい!

穴山:
これは能力じゃなくて、みんな分かるんです。例えばトマトをガラス瓶の中に入れて数日間放置して、腐った後に蓋を開けて匂いを嗅ぐと、それが腐敗臭だったら完熟堆肥の土で育っていない。完熟堆肥だと、藁が発酵したような香ばしい香りがするそうです。それはすごいと思って。

仕事とは別に、人生を通して土に関わる仕事をしていきたいですね。

さかい:
土は興味深いですよね。肥料や農薬に依存すると土壌が死んで、良い作物が獲れなくなっていくと聞きますし。穴山さんは今後、土と生きていく、と・・・。

誰かに届くように

穴山:
でもちょっと待って、VIVITAの仕事でやりたいことはいろいろあります。(笑)

泰蔵さんとVIVITA BOOKSを今後どうしていくかという話をしていく中で、やっぱりそうなんだなと思ったことがあって。僕らの活動って個人の私的な活動を支援してるわけじゃなくて、その人がその社会と繋がったり、社会にどう影響を与えたいかってことをバックアップしていきたいんだなと。

繋がる相手がいる活動をしていきたいから、コミュニティを作りたいということにも結びついていたんだろうなって、改めて思ったんです。

BOOKSの活動はこれまで絵本を作ることに重きを置いてきたけど、それ自体をゴールにしてしまうと、自分が満足する絵本を作れても、誰かの心を動かす絵本を作ろうという気持ちになかなかならなかったんですよね。

それは、ごく個人的なモノづくりをした瞬間に置いていかれちゃう部分だったんだなと思っていて。繋がる相手がいることを子どもたちとどういうふうに考えていくか?ってことを僕らも常に頭に入れて動きたいですし、VIVITAでいろんな人を巻き込んでいくのであれば、そこを大事にしなきゃいけないと思っています。

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くぼた:
バックアップするっていうのは例えば、社会とどう繋がったらいいか分からない人に対して、VIVITAが繋がり方を見定めて道案内する、みたいな話なんですか?

穴山:
活動をしながら実感していけばいいから、そういうのも有りだと思います。いろんな人と関係を持たないと、自分でやってることが形にならないんだなって知るのも有りだと思うし。

僕は今後、繋がる相手がいるっていうことを大事にした活動をVIVITAの中で形にしていきたいから、VIVITA BOOKS や VIVITA ARTISAN に力を入れていきたいです。誰に届けてどう影響を与えるか、ということを意識した作品づくりにも取り組みたいし、そのあたりは自分なりに考えて動いていきたいと思っています。

他の活動をないがしろにしてるわけではないけど、東葛や山口の活動においても、そこを一番大事にしたいです。独りよがりな活動になっちゃうと、発信するときに何の説得力もなくなっちゃうから。

さかい:
たしかに、それはVIVITAの存在意義にもつながっていく気がします。

VIVITA BOOKSについて note.com

VIVITA ARTISANについて note.com

考えること、書くこと、話すこと

さかい:
さて、少し難しい質問なんですが、自分が自分である理由ってなんだと思いますか?

穴山:
自分が自分である理由?なんだろう・・・?話すのは好きですよね。

くぼた:
間違いない。(笑)

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穴山:
僕、話すのが好きなんだなって自分でも思うんですけど、誰とも会わなかったときに、丸一日何も喋らないってこともできるんですよ。それが別に苦痛でもないし、何でもないってことは、あれ、僕話すの好きなのかな?って思ったりもするんです。

さかい:
(笑)

穴山:
なんでしょうね。自分が自分でよく分からないけど、考えるのは好きです。とにかくずっと考えていたいです。逆に、ボーッと何も考えない、というのはやり方が分からないですね。

朝起きてボーッとしてる時間が一番考えているんですけど、考えすぎて考えてることがどんどん飛んでいっちゃう。すごくいいこと考えてたはずなのに、「すごくいいことを考えてた」ってことしか覚えてないんです。

さかい:
メモって!(笑)

穴山:
そうそう。そういうのもありかなと思って、枕元にメモ用紙を置いていた時期があったんですけど、寝ながら書くとミミズのような字になっていて、後で読めないんです。

さかい:
ボイスレコーダーに向かってずっと喋ったらどうですか?

穴山:
僕は移動時間とか、朝起きたときに一番考えているんですよ。だから歩きながら「あ、今すごくいいこと考えた」って思ったときに、ボイスレコーダーで一言二言喋ってメモしてみたんです。

そうすると、その一言二言が多すぎて、歩いてる間に全く繋がらない文章が完成して意味が分からないんです。何言ってるのこの人、結局何が言いたかったの?っていう難解な文章が何個も出来上がってて。

さかい:
残念すぎる。(笑)

穴山さんは喋るだけじゃなくて、たくさん書くじゃないですか。だからきっと、考えてアウトプットして、っていうのをずっと繰り返している感じですよね。

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愛用の筆記具たち

穴山:
そうですね。それってなんでだろう?って今考えていたんだけど、それが一番ドキドキするのかなと思って。高揚感というか。

さかい:
考えてるときにですか?

穴山:
喋ったり書いたりしてるときって、一番生きてる感じがするんですよね。

一人旅したときに全く知らない駅に降りたら、よそ者感があるじゃないですか。海外だとか、いつも生きている世界と全然違う空気みたいなものを感じたとき、すごくドキドキして高揚する気持ちって分かりますか?

くぼた:
わかります。生きてる感じがしますよね。

穴山:
俺、ここに一人で立ててるじゃん、みたいな。多分、考えたり書いたり喋ったりしているときも同じ感覚だと思っていて。他の人と話してると、自分の想像と全く違うことが返ってきたりするでしょう。そういうのがきっと楽しかったりするんでしょうね。

荒波を乗り切るスキル

さかい:
今の自分に大きい影響を与えた出会いや出来事ってありますか?

穴山:
影響を受けたっていうのはないけど、これだけ大変な思いをしてきたから大抵のことは乗り切っていけるっていう経験はいっぱいあります。(笑)

さかい:
例えばどんなことですか?

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穴山:
ワークショップやイベントを運営するとき、なんだかんだ言っても僕だって人間だから普通に緊張もするし、本当にこれでいいのか?って悩むこともたくさんあります。

だけどそのときに、原点として立ち返る出来事があって。1週間か3泊4日だったか忘れちゃったんですけど、山奥の森林組合のところに子どもを30人連れて林業体験に行ったことがあるんです。企業さんと一緒に子どもを現場に連れて行って活動する、みたいなことを初めて実施したときだったんですね。

とにかく初めてだから、参加者も理解していないわけです。すごくテイのいい3泊4日預かってくれる子守のプログラムみたいに思って来る人もいるし、こういう体験が子どもにとってすごくいい、みたいな熱量で来る人もいて、僕らもどうしていいか分からないからぶっつけ本番だし、参加する子どもの個性も幅広くて、カオスだったんですよ。

初日から脱走する子が出るし、お漏らしもするし、みたいな。とにかく問題が起きないことがなかったんです。1時間に一回くらいのペースで何かが起きる。でもそれを一人で解決しなきゃいけなくて。もちろんスタッフは何人か連れていったんだけど、とにかく企画した統括の人間として、仕切らなきゃいけなかったんです。

一番血の気がひいたのは、脱走した子ども。すぐ見つからなかったら本当にどうすんのと思って。半日ぐらいプログラム全部止めて、見つからないと警察沙汰だよってみんなで必死に探して。最終的に、宿泊施設の中に隠れてるっていうオチでしたけど。(笑)

くぼた:
うわー。

穴山:
その数日間、本当に死ぬほど疲れました。でも、あのときに思ったのが「どんなに大変でも終わりは来る」ってことでしたね。だから1日2日程度のイベントなんて、いや短い短い、終わっちゃうから大丈夫だっていつも思ってます。(笑)

さかい:
そりゃ、そう思うようになりますね。(笑)

穴山:
そういう経験がいっぱいあるんですね。あとはゼネコン時代の民事再生とか。ああいうのは本当に笑えない感じの空気になるから。みんなの生き死にがかかってる局面の対応をしていたときのことを思い出すと、今は幸せだなって思います。

くぼた:
本当にそうですよね。

さかい:
民事再生の話も根掘り葉掘り聞きたいところですが、文字数が足りなくなるので次のコーナーに行きます。

穴山:
まだあるの!?(笑)

さかい:
まだあります。(笑)

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VIVITA BOOK 「旅するえほんプロジェクト」の「旅するかばん」と

いろんな場所に立ち寄りながら

さかい:
去年からVIVITAはフルリモートワークになりましたが、最近どんなふうに仕事をしてますか?働く環境のこだわりがあれば教えてください。

穴山:
VIVITAに入社して柏の葉に「VIVISTOP」を作って、その運営をどうするかってみんなで頭を悩ましてた時期は、やっぱり現場に行かないとそういう話もできないし日々を振り返れないから、最初の頃は毎日通ってたんですよね。

すごく遠かったけど。片道1時間半、往復3時間ですよ、あそこ。「穴山さん遠いのによく来ますよね、歳なのに」って小寺さんにいつも言われてました。(笑)

でも、それが大事だと思っていたんです。動かすものがあるときには、動かしているところの当事者にならないと自分の中に何も蓄積していかないし、うまくいかないから、運営の現場にいることを大事にしたいと思っていて。

でも今は直接運営する場所もないし、博多や新渡戸、学芸大とか立ち上げに関わったところもそれなりに形になってきたし、今はどちらかと言うと、仕事ができる環境をいろんな場所に増やしていきたいなと思っています。

そこの運営をするんじゃなくて、フラッと立ち寄って自分の仕事ができる場所。さっき言ったように、僕は誰かと話してるほうが何かを思いついたり、物事が前に進んだりするから、いろんな場所で仕事をしたいなと。

さかい:
わかります。

穴山:
今日はあのことを考えてるからあそこに行って仕事しよう、みたいなことができる環境をどれだけ構築できるかっていうことにチャレンジしてます。いろんな場所で「僕もここで仕事をできるようにしてもらってもいいですか」って毎回交渉してますよ。すごくいい場所ですよね、て言って。(笑)

さかい:
うん、たしかに着実に増やしてますよね。(笑)
ちなみに明日が休日だったら何したいですか。

穴山:
明日休日だったら・・・。先日、子どもと一緒に石を磨くキットを買ってきたんです。水晶だとか、いろんな種類の石が普通の石のかたちで入ってるんですよ。

それをヤスリで削ると、本当にツルツルの水晶玉みたいになったりするんですね。子どもが夏休み中にピカピカにするって言ってやり始めたんだけど、これが異常に難易度が高いんです。

石がちっちゃくて、それをヤスリで磨こうとすると結構力がいるし、しかもボコボコすぎてヤスリでいくら削ってもボコボコが消えないわけです。でもそのボコボコを消さないとツルツルにならないから、もうずっと磨いてなきゃ多分滑らかにならなくて。だから明日が休みだったら、一日中磨いていたいです。(笑)

くぼた:
(笑)

さかい:
木工は?

穴山:
相変わらず、いろいろ作ってますよ。このナイフは既製品だけど、持ち手は自分で焼き杉仕上げで作りました。スプーン(写真奥)は初めてツゲの木を使ってみたけど、木目がすごくいいです。さすが、将棋やそろばんに使われる材料だけある。

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手作りしたものたち

新しい投資のかたち?

さかい:
前にも少し話が出ましたが、個人的な野望ってありますか?

穴山:
そんなにお金に興味があるわけじゃないんだけど、個人的な近々の野望としては、お金を増やすっていうことにチャレンジしてみたくて。

さかい:
さっきは土って言ってたのに。(笑)

穴山:
土は人生の目標というか、テーマなので。

泰蔵さんにも話を聞いてみたいんだけど、お金ってどういう増やし方があるんだろうっていうことを考えているんです。

僕の今の構想としては、単純に投資をしてお金を稼ぐとかじゃなくて、いろんな人からお金を集めて何かしらの事業に投資をすることの新しい形が作れないかなと思っているんです。

企業や投資家から資金を集めて、地域の若者や子どもたちが起業するような事業を企画してプロデュースして、それを1年2年ちゃんと継続して、彼らが赤字を出さないようなものを運用できたら成功、という仕組みを作ってみたいなって。

継続する活動が地域の中に根差したとき、そこには相手がいるじゃないですか。その相手、つまりコアなファンのコミュニティができるっていうことが、イコール、その地域でお金を預かった人に対してお金以外の価値を返せるような仕組みを作れないかなと思って。

それってどういう言い方したら、みんな騙されて・・・じゃなくて、響くんだろうと思って。

さかい:
(笑)

穴山:
っていう相談を泰蔵さんにしたら怒られるかな。

さかい:
してみてください。(笑)

くぼた:
怒らないですよ。(笑)

穴山:
いま打開策に悩んで壁にぶち当たってますって、相談してみようかな。

さかい:
とりあえずこれを記事に書いておきます。泰蔵さーん、相談に乗ってください。(笑)

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分からないから、考え続ける

さかい:
改めて、穴山さんがVIVITAで働き続ける理由は何ですか。

穴山:
面白いからかなぁ。

さかい:
それに尽きますよね。

穴山:
VIVITAで働き続ける理由は、とにかく悩めることかな。いろいろ悩んでいていいじゃないですか。だって泰蔵さんも「これしろ」って言わないし、みんなで悩んで頑張って形にしていってね、って明確に言ってるわけだから。

好きなだけ悩んでいいってことは、さっきも言った通り、僕は考えることが好きだから。だから好きなだけ、答えが出ないままずっと考えていられるっていうのがVIVITAのいいところだなって思います。

さかい:
そうですよね。最初から答えがあって、目的に到達するために手段を考えろって言うのと違いますからね。

穴山:
それはやろうと思えば多分、すぐ出来ちゃうんですよね。僕はすぐ答えを決めちゃうような性格だから、「これをしなきゃいけない」となったらさっさと自分の中で理屈を作っちゃって、これが結論、みたいにしちゃうことが多いんだけど、それでは自分のモチベーションが続かないんですよね。

だから、VIVITAで働き続けたいと思うのはやっぱり、ずっと考えていられるからかなと思います。

さかい:
すごくよく分かります。

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VIVITA BOOKS 2020の展覧会会場にて「ぷり太郎」を愛でる穴山さん

さかい:
では最後に、穴山さんにとってのVIVITAを一言で表してください。

穴山:
何だろう。「分からない」っていう一言かなぁ。

くぼた:
分からない!

さかい:
分からないから考え続けるってことですかね。

穴山:
そう。以前泰蔵さんに「穴山さん、VIVITAってどうやって説明してるの」って聞かれたときに「VIVITAについて聞かれたら毎回その場で適当に答えちゃってるから何て言ってるのか思い出せないんですけど、とりあえず今のところ自分の中でピンとくるものがないです」って言ったんですよね。

「それはVIVITAが分からないからでしょうね」って。だから頑張ってる、みたいな。禅問答みたいになっちゃうんですけど。

何だろう?VIVITAって何だろうね。そういえば、VIVITAの語源は何ですかって聞かれたときに、いやちょっと分からないって言っちゃったんです。でもこれ、何かあるよね。(笑)

さかい:
コンヴィヴィアリティのヴィヴィです。

穴山:
え、それなの?そうだっけ!?

さかい:
そうですよ。
穴山さんにとって、VIVITAは「正体不明」でいいですか。

穴山:
そうですね、正体不明です。
僕はおそらく、この会社の中で一番資料作ってると思うんですよ。

くぼた:
まちがいない。

穴山:
ちゃんと言葉にできるようにしたくて模索してずっと作ってるけど、まだピンときてないっていう。

さかい:
(笑)これからも、謎のまま、正体不明のままでいいと思います。
ありがとうございます。一応、質問はこれで全部でございます。

穴山:
これで終わり?これまでの話、絶対中身がないと思うんですよ。

さかい:
そんなことないですよ。

穴山:
いや、なさそうだけど。

くぼた:
ありましたよ。

穴山:
そうなの?面白いとこなくないですか?面白いとこあった?これ。

あ、それでいうと、今日のお昼に面白い人に会ったんですよ(そしてトークは続いていく・・・)

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VIVITA BOOKS 2020の展覧会会場にて、仕事するふりをする穴山さん

編集後記

個人的に、穴山さんは社内で一番、一緒に仕事する機会が多い相手です。フットワーク軽くいろんな人に出会い、対話し、いろんなことを柔軟に面白がり、思考し続けてアウトプットし続ける、そして妙に肝が据わっていて頼りになる、という姿を間近で見てきた私にとって答え合わせに近いインタビューになってしまい、もしかしたら充分に掘り下げられておらず穴山さんの真髄を皆さんにお伝えできていないかもしれません。が、いい意味でとっても大人げない人です。これからも共に悪だくみしましょう。(さかい)

穴山さんの行動力は本当に目を見張るもので今のVIVITAのプロジェクトは穴山さんが居なかったら無かったと言っても過言ではありません。 そして頭の回転の早さ、喋りのスキルは間違いなくVIVITA一です。 土づくり、私も興味ある分野なので一緒にやるぞ〜!(くぼた)

■VIVITAで穴山さんと一緒に働いてみてもいいかな?と思った方はこちらをクリック! recruit.jobcan.jp (編集・境 理恵 × 窪田 有希 /デザイン・mix)