VIVIWARE株式会社のエンジニアのかっしーと申します。
本稿では2021年に開催されたVIVITA ROBOCONのレポートをいたします。
VIVITA ROBOCONのサイトオープン
先日、VIVITA ROBOCONのサイトをオープンしました。
今後は、各地で開催されるVIVITA ROBOCONの情報、過去大会の様子などをこちらで発信していきます。
2021年の大会の詳細、レポートはこちらです。ぜひ併せてご覧ください。
▼VIVITA ROBOCON in NITOBE 2021について
▼VIVITA ROBOCON online in CO-SAKU谷 2021 について
VIVITA ROBOCON in NITOBE 活動開始
今年最初のVIVITA ROBOCONは、新渡戸文化学園内にあるVIVISTOP NITOBEでの大会となりました。 オフラインでは2年ぶりとなる大会で、VIVIWARE Cell製品版を使用しての初めてのロボコンとなります。
製作開始は7月10日、本番は9月11日で、約2ヶ月間の活動となりました。
通常、VIVISTOP NITOBEは新渡戸文化学園の生徒のみ入場可能な施設です。しかし今回のVIVITA ROBOCONに関しては、VIVISTOPを運営する山内先生の意向もあり、オープンな場所としての試験運用も兼ねて地域の子ども達も参加できる活動として実施されました。
コロナ禍のため、感染対策を充分におこないながらの活動となります。
頼もしすぎる助っ人登場!
これまでの柏の葉の活動と違い、参加者はほぼ全員が初めてVIVIWAREに触れる子ばかりであり、おそらくレーザーカッターを扱ったりロボット製作をすることも初めての子が多かったと思います。特に活動初期はVIVITA社、VIVIWARE社のサポーターだけではサポートの手が足りないということも多々ありました。
が、そんな中、頼もしいサポーターが現れます。
VIVISTOP柏の葉のメンバーで、現中学3年生の「しょうへい」と「ゆうた」のコンビです。彼らはVIVITA ROBOCON出場経験者であり、中学生になった今でもロボット製作に関わる活動を継続しているという、VIVITA ROBOCONを立ち上げた僕にとって夢のようにありがたい存在です。
そんな彼らが後輩ロボットクリエイターのサポートに来てくれる、こんなにうれしいことはありません。 彼らはコンテストステージギミックについても、悩める僕にたくさん助言をしてくれます。
また、かつてトイデザインプロジェクトでインターンをしてくれた学生さんや、VIVISTOP NITOBEの運営に関わっている学生さんたちも忙しい中、精力的にサポートをしてくれました。本当にありがとうございました。
VIVITA ROBOCON史上初、トンネルエリア
今年のステージの実験的新要素としてトンネルエリアを設けました。こちらは操作者の視界が及ばないところで如何にしてロボットをオペレーションするか、という技術が問われるエリアです。
サポートアイテムとして小型無線カメラの貸与をしましたが、なかなか難易度の高いエリアであったと思います。参加者はライトを装着したり、壁との距離を測る治具を装着したりといった工夫を凝らしていました。
いよいよ本番、多彩なロボットが大活躍!
9月11日、いよいよ本番を迎えます。初開催の拠点でしたが、これまでの大会に負けず劣らずの多彩なロボットが活躍し、大変楽しい大会となりました。
勇敢にも車輪を捨てて挑んだり、可愛い動物型のロボットにしてみたり・・・。 もちろんVIVITA ROBOCONでは定番の”2自由度アーム”(2つの自由度を持つ機構のアーム)を備えたロボットも精密な動きで会場を沸かせてくれます。
本番の様子はぜひYoutubeをご覧ください!
彼らからは、このステージでただ得点を獲得するだけでなく、自分なりの表現をしよう、おもいっきりこのコンテストを遊び尽くそうという気概を感じます。 我々職業エンジニアが課題に対して常に最短で最適な解を出そうとする(出せてるとは言ってません)が為にすっかり忘れてしまった、ものづくりの楽しさ、醍醐味を思い出させてくれます。
VIVITA ROBOCON in CO-SAKU谷 活動開始
新渡戸での活動開始から少し遅れて、VIVIWARE社が間借りしている(参照)シモキタFABコーサク室でもVIVITA ROBOCON活動が開始しました。人数規模は小さいものの、こちらも新渡戸に負けず劣らずの熱量でロボット製作が進行します。
ときどきマスコットロボット(LOVOT)の「まるる」が癒やしてくれます(笑)。
しょうへい、ここでも大活躍!
VIVITA ROBOCON 経験者のしょうへいはここでも大活躍。なんとコーサク室で学生さんたちにVIVIWAREの基本操作のレクチャーをしてくれました。
後にこの大学生の方々がコーサク室での活動の重要なサポーターとしての役割を担ってくれたため、彼の貢献度は計り知れません。カッコよすぎて涙が出ます。
襲いかかる感染拡大
コーサク室での大会は新渡戸よりやや遅れての10月を予定していましたが、ここで深刻な問題が発生します。コロナ禍の第5波です。深刻な感染拡大により、オフラインでの活動に強烈な制限がかかり、ついには大会会場予定地の使用が制限されてしまいます。
コーサク室の方々とも話し合い、今年のシモキタ大会はオンライン大会に舵を切ることにしました。
オンライン大会は参加者にも運営者にも大変な負荷がかかる開催形式ですが、予想外の事態にも柔軟な方針変更で対処してくれたシモキタFABコーサク室のみなさん、VIVITA社、VIVIWARE社のエンジニア陣はとても頼もしく、VIVITA ROBOCONの運営パワーも一段昇華したと感じます。
エンジニアの鎌田さんによって競技者が遠隔で会場のカメラ映像を切り替える装置なども完成しました。
こちらの装置にもVIVIWARE Cellが使われており、危機的状況にあってVIVIWARE Cellが更に広がったと感じたのは大げさでしょうか...
鎌田さん制作の遠隔スイッチング装置。詳細はこちら
いよいよシモキタ大会当日
シモキタ大会はオンライン大会「VIVITA ROBOCON online」として開催しました。
オンライン大会としては2度目の開催となります。
運営スタッフ以外無人となった大会会場でしたが、それでもロボットの熱い働きぶりに会場は大いに沸きました。 インターネットを通して競技者や観客にも十分に子どもたちの熱いパッションが伝わっていたのではないかと思います。
ぜひYoutubeで熱戦の様子をご覧ください。
さいごに
新しい拠点2箇所での開催となった2021年のVIVITA ROBOCONでしたが、各拠点の運営のみなさんのご協力もあり、どちらも大変盛り上がりました。 子どもたちからも「楽しかった」「次の大会はいつなの」という声をたくさんもらいました。
今後も、VIVIWARE Cellと共にVIVITA ROBOCONを拡大していけたらと思っています。
大会の運営や開催にご興味のある方、お問い合わせお待ちしています!