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VIVISTOP YAMAGUCHI 夏のおばけ屋敷 イベントレポート

こんにちは!VIVITAクルーの窪田です。私はいま、VIVISTOP YAMAGUCHIの活動をするため山口に滞在しています。

VIVISTOP YAMAGUCHIでは、「みんなでつくる!おためしタウン」と称し、山口市中心商店街でさまざまなイベントや企画を実施しています。 今年の夏はおばけ屋敷をみんなでつくりました! 今回は、そのときの様子をレポートします。

1)アイデア出し

今回のプロジェクトは、スタジオイマイチというダンス、演劇、映像、デザインなど、様々な表現を用いて作品製作と発表をおこなっている団体と実施しました。スタジオイマイチはおばけ屋敷を何度もつくった経験があり、今回のプロジェクトでは強力な助っ人となってくれました。

まず、おばけ屋敷づくりは参加メンバーとのアイデア出しから始まりました。 この回では客観的な視点を持ち、お客さんにどうしたら怖いと思わせることができるか考えることを目的としました。

そもそも「怖い」とは一体どういうことなのか。「怖い」という感情はどうやって生まれるのか、まずはメンバーそれぞれ「怖いと思うもの」「怖かった体験」を挙げ、「怖い」についてみんなで考えました。

(みんなの思う「怖い」)

さまざまな「怖い」があがる中、怖い体験をつくる上で重要なのは

  • 緊張と緩和がある(何もない状態で大きな音や光に驚かされるなど。落差が大きければ吃驚も大きい)

  • 避けられない不安と恐怖がある(怖いと感じている中で体験者に強制的に何かさせるなど)

  • 恐怖を想起させるものがある(予測不能。何なのかわからない。→つまりストーリーが重要
)

ということが分かりました。(逆にこの状況をつくれば、つくるものがどんなものでも怖いと感じるようです。)

おばけ屋敷に関しては様々な書籍がでていて、おばけ屋敷(というより怖いという感情)というのは奥が深いのだと知りました。

その後チームごとに分かれ、みんなの「怖い」をもとにみんなで「ミニこわい仕掛け」をつくり、実際に体験しました。 ここでは、

  • 水を入れたビニール手袋で首筋を触られる
  • 足元をゴキブリが走る
  • 振り返ると白いお面の人がたくさんいる

など、さまざまな仕掛けが生まれました。

今回はちょっと難しい部分もあったと思うのですが、「怖い」を実際に体験することで次のステップにつながるといいなと思います。

2)ストーリー制作

次は前回の学びを活かし、おばけ屋敷での恐怖を倍増させるためのストーリーを考えていきました。

今回のおばけ屋敷は、商店街の空き店舗をめぐるツアー形式のおばけ屋敷。会場となる元理容店、元化粧品店、元天ぷら店(VIVISTOP)、各会場ごとのストーリーをそれぞれ考え、3箇所に共通させるテーマは空き店舗にちなんで「忘れないで」にしました。

ストーリーのおおまかな部分はクルーで考えたのですが、参加者の中にストーリーをつくることが得意な子がいて、その子も一緒に考えてくれました。

3)しかけ製作

ストーリーが決まったところで、それぞれの店舗にちなんだおばけを登場させるべく、みんなで仕掛けやおばけをつくっていきます。

元理容店は髪の長いおばけ、

元化粧品店はマネキンのような人形を何体か、

天ぷら店(VIVISTOP)は店主の服や天ぷら店の天ぷらなど、

それぞれつくっていきました。
普段は明るいVIVISTOPも、暗幕を張ったり、怖いモノをつくっていくうち徐々におどろおどろしい雰囲気になっていきました。

4)空き店舗に搬入、実験

しかけがある程度出来たら次は実店舗に入れて実践練習です。
実際に入れてみることで足りないものが見えてきました。

5)最終調整と前日リハーサル

前日はおばけ役の子どもたちとお客さんを驚かす練習!待機場所に隠れて驚かすタイミングなどを検討します。

最後はクルーで会場の照明や装飾の仕上げをしていきます。
会場をつくるのに壁をつくる必要があり、イマイチからの助言で農業で使うマルチシートを垂らして壁としたのですが、遮光も出来て非常によかったです!

(化粧品店ビフォーアフター)

当日

そして本番当日。
製作メンバーの子どももクルーもリアルな血糊のおばけメイクでお客さんをお出迎え。

リハの段階ではふざけていて大丈夫かなと思った子も、当日お客さんが入ると一気に集中。何組もお客さんが出入りし、狭く暑い中でもまったくだれずにおばけ役を頑張ってくれました。

参加者の方もツアーの途中で泣き出す子がいたかと思えば、ビックリしすぎたお父さんが子どもをおばけ屋敷に置いたまま、走って先にゴールしちゃうことも。会場のあちこちから、悲鳴と笑い声が上がりました。

(VIVISTOPの前の長蛇の列)

さいごに

子どもたちは「お客さんに披露するおばけ屋敷をつくる」という体験を通して、「自分でつくる」という経験ができたのではないかと思います。
空き店舗も普段はスポットライトが当たりにくいですが、今回はその歴史や雰囲気を活かしたおばけ屋敷として、お客さんも製作メンバーも十二分に楽しめてたら良いなと思います。

これからもVIVISTOP YAMAGUCHIでは、自分の身の回りや、皆さんの生活に根付いたものづくりを目指し、さまざまな実験をしていきたいと考えています。
そして、それらの活動が自分の生活ないしは”まち”を変えることに繋がっていくといいな、と思っています。

VIVISTOP YAMAGUCHIでは、instagramにて活動日やイベントの情報を発信しています。本日ご紹介したワークショップ以外にも、ゆるく参加できるものなどいろんな活動をしていますので、ぜひお気軽に遊びにいらしてください!
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