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高尾の森に忍者屋敷出現!?わくわくビレッジをテクノロジーでハックしょう!

先日、東京都八王子市にある「高尾の森わくわくビレッジ」で、中学生・高校生とともにVIVIWARE Cellを活用したイベントを開催してきました!今回のイベントに参加したVIVIWARE代表の嶋田とVIVITAクルーのさかいが、企画から準備、運営までの道のりをレポートします!

わくわくビレッジをテクノロジーでハックしょう!

高尾の森わくわくビレッジは、子どもから大人まで利用できる宿泊可能な体験型学習施設です。都立八王子高陵高校の跡地に、高校の建物をそのまま再利用して2005年4月にオープンしました。緑豊かな環境の中、人々が自然とふれあいながら家庭や学校では体験できない学びの喜びを発見できる場をめざしています。

www.wakuwaku-village.com

今回VIVIWARE社が参加した「わくわくビレッジをテクノロジーでハックしよう!」という活動は、中学生・高校生たちがプログラミングやデジタルツールの活用と創意工夫によって子どもたちが楽しめるイベントの開催をめざす、高尾の森わくわくビレッジの社会教育事業です。参加者はイベントの企画から制作、運営までさまざまなことに取り組みます。

10月8日(日)にスタートし、12月10日(日)にイベント本番を迎えます。本番までに企画・制作ができるのは4日間!限られた時間の中で、チームで力を合わせて最高のイベントを作り上げなければいけません。がんばろう!

1日目:VIVIWARE体験とアイデアソン

まずはアイスブレイク。
わくわくビレッジには頼もしい大学生のボランティアリーダーがたくさんいて、今回の参加者である中高生のジュニアリーダーたちとは兄弟のように仲良し。なので新参者は我々だけです。何なら我々のために設けられた時間でしたが、わくわくビレッジの副館長「りょうま」さんのアイスブレイク達人ぶりに驚かされつつ、みっちり1時間、みんなと打ち解ける機会をいただきました。

なお、リーダーたちは子どもの頃からわくわくビレッジの活動に参加してきた流れでリーダーになった、という人が多数でした。自分を成長させてくれた場所を大切に守る、そんな精神が脈々と受け継がれているのが素晴らしいですね。

そしてその後、嶋田さんのレクチャーでVIVIWARE Cellを体験しました。
初めて触るVIVIWAREに興味津々!

午後からは、イベント会場となるわくわくビレッジ4階を観察。
どこをどう使えるか、りょうまさんに案内してもらいます。

ロケーションを確認したら、みんなでアイデアソンをして、どんなイベントにするかアイデアを出し合います。

たくさん出たアイデアの中から、ブラッシュアップするアイデアを決め、アイデアシートに要件をまとめました。
作戦会議の結果、「忍者屋敷で修行する脱出ゲーム」に決まりです!

イベントの要件
テーマ:脱出ゲーム
コンセプト:忍者屋敷で忍者修行
ターゲット:ファミリー(小さい子ども〜大人)
目的:ミッションをクリアしながら忍術と知恵を身につける
ねらい:家族のチームワークをつよくする
目標:25組のファミリーに楽しんでもらう

次回までにそれぞれ、このテーマとコンセプトを実現させる「コンテンツ」を考えてくることになりました。

2日目:作戦会議

2日目はまず、それぞれ考えてきたコンテンツのアイデアをお互いにシェアします。
そして「忍者屋敷で修行する脱出ゲーム」を実現させる世界観を決めるための作戦会議をしました。

基本設定
プレイヤーの立場:忍者見習い
閉じ込められる場所:忍者屋敷(忍者アカデミー)
プレイヤーを閉じ込めたのは誰か?:高尾山の小天狗ちゃん
プレイヤーはなぜ閉じ込められたのか?:忍者の昇格試験 / 小天狗ちゃんの修行のコースをクリアしなければいけない
そこから脱出しなくてはいけない目的:心・技・体・智を鍛えて、己を高める
目的(忍者屋敷脱出)のためにやらなくてはいけないこと:忍者修行

ゴール(脱出)の条件
1. 各部屋で忍者修行の協力型ゲームにチャレンジ
2. 謎解き(暗号)のヒントをもらう
3. 忍者の暗号を解いて数字ゲット
4. 集めた4つの数字で最後の鍵を開ける!

基本設定とゴールの条件が決まったら、どんなコンテンツ構成にするか話し合います。
その結果、4つのゲームを準備することになりました。

心・技・体・智をきたえよ!
【登竜門】高尾の森わくわく忍者アカデミー 卒業試験エントリー(スタート)
【心の間】つよいハートで挑め!脱出迷路
【技の間】ねらいすませ!わくわく手裏剣
【体の間】忍び足を極めよ!ドキドキ爆弾ロード
【智の間】頭をふりしぼれ!大仏ロボットパワークイズ
【輝の間】高尾の森わくわく忍者アカデミー 免許皆伝(ゴール)

そして、みんなで「どうやってつくる?」を考えます。
コンセプトの表現方法を考えたり、役割分担したり、コンテンツのつくりかたを検討します。

忍者というコンセプトを表現するために「○○の間」という和風の看板をつくることや、巻物や手裏剣などのアイテムを用意することを決めました。限られた時間と予算で会場全体を忍者屋敷にすることは難しいので、「何をどこまでやるか」を決めることも大切です。

全体と各部屋をおおまかに設計して仕様書を書き、必要な材料を洗い出しました。

3日目・4日目+α:ひたすら製作

3日目と4日目はひたすらつくる!
リーダーたちと手分けして、各部屋のしつらえや仕掛けを製作していきます。

参加者である中高生は、基本的にVIVIWARE Cellを使ったエンジニアリングを受け持ちます。
ハッカソンにおける「ハッカー」の役割です。一番大事な役割です。

また、脱出ゲーム全体の構成も考えて準備しなければいけません。
謎解きは忍者が使っていた暗号(忍者文字、五色米、忍者いろは、結縄)で出題することに決め、リーダーと一緒に問題を考えました。

リーダーと一緒に各部屋の説明や脱出ゲームの説明のテキストなどを作成し、ここで「奥の手」あるいは「猫の手」あるいは「神の手」の登場です。VIVITAデザイナーのmix氏が、説明書である巻物のデザインをきれいに整えてくれました。ありがたや・・・。

そして無事にゴールできたときにもらえる「免許皆伝」の木札は、嶋田&さかいがレーザーカッターで用意しました。

イベント当日

そして容赦無く、イベント本番の日はやってきます。
当日、お客さんが入る直前まで準備して、なんとかギリギリ間に合いました!!!ヒヤヒヤしたけど何とかなるものですね。

mix氏の「奥の手」あるいは「猫の手」あるいは「神の手」を借りてつくった巻物もいい感じ。
ちなみに小天狗ちゃんのキャラクターは、りょうまさんが描いた「トマト天狗」です。

各部屋の看板は、りょうまさんが味のある毛筆で書いてくれました!
これだけでも充分、忍者屋敷の雰囲気が醸し出されます。

本番にトラブルはつきもので出題のカードに直接答えを書かれるなど想定外の出来事もあり、ちょっとバタついたりもしましたが・・・。
もっといろんなトラブルが起きるのではないかと身構えていたらしい嶋田さんが、多少拍子抜けするほど無事に終わりました。

さいごに

結果、42名が来場し、21名のこども忍者が誕生しました!
目標達成ではありませんでしたが、ほぼほぼ目標達成です!

みんなの創意工夫のおかげで、来場者がみんな笑顔で楽しんでくれました。
脱出ゲームを体験した子どもたちが、「もう一回やりたい!」と言ってくれたのが何よりの成果です。

最終日にふりかえりをおこないましたが、アナログとデジタルを掛け合わせたモノづくりや、テクノロジーを使ってアイデアがカタチになることの醍醐味を感じてもらえたようです。

実際にやってみて分かることも多くていろんな反省点がありつつも、自分たちでゼロから作り上げ、それを誰かに楽しんでもらうことの面白さ、そして難しさをみんなで体験できたのではないかと思います。

一緒にこのイベントを企画運営してくれた中高生たち、高尾の森わくわくビレッジのスタッフおよびボランティアリーダーの皆さん、そしてご来場いただいた皆さん、楽しいひとときをありがとうございました!

一緒に活動したボランティアリーダーと副館長のりょうまさん

今後も高尾の森わくわくビレッジでは、VIVIWARE Cellの活用を模索していく予定です。
みなさんのご参加をお待ちしています!


VIVIWARE Cellに関するお問い合わせや、プログラム企画・運営のご相談はこちら cell.viviware.com