昭和のテレビをハック

今では滅多にお目にかかれないブラウン管テレビ。
今回は、東芝カラーテレビ 13P31というモデルです。

こちらのテレビ、外部入力の端子がなく、RF端子（アンテナ端子）しかありません。

たしかにRCA端子（映像端子）が無い…

RCA端子がないテレビに出会うのは初めてだったので少し戸惑いましたが、昔のファミコンはRF端子から映像を写しているので、なんとか信号を変換することでファミコン同様に映像が映せるのではと思い、変換器を探しました。

PCからの映像信号なので、目標はHDMI端子からRF端子への変換です。
HDMI端子からRF端子へダイレクトに変換する製品は見つからなかったので、一度RCA端子へ変換することにしました。

以下、使用した製品です。

HDMI から RCA への変換
www.amazon.co.jp

RCA から RF への変換
www.amazon.co.jp

これらを使い、このような順に映像を変換していくことで、テレビに合った信号になるはず！

アンテナ線はUHFにつなぎ、設定をあわせていく…

そして、ゴニョゴニョとチャンネルをいじっていたら…

映った！！

注意点は、日本のテレビの周波数帯に合った製品を選ぶことです。
しかし、ここで次の問題が発生しました。

映像の乱れ

調べてみると、微調整が必要だそうで、テレビの背面のここをマイナスドライバーでグリグリと調整することで直るそうです。

昔の人はテレビを叩いて直したらしいです(諸説あり)。
しかし、ここはちゃんとエンジニアとして、調整つまみで調整しましょう。

直し方例

例として、映したい映像がこうだとする。

例1 位置が上下にズレる（または動く）

垂直同期を調整する

例2 圧縮または、引き伸ばされる

垂直振幅を調整する

例3 ボヤける、音にノイズが入っている

UHFの先端のつまみを調整する

例4 そもそも映らない

テレビ正面のVHFツマミをU(UHF)に合わせて、UHFのツマミを回す
また、変換器のチャンネルを変えて試す

最後に、いじられないように装飾も兼ねてテープを巻いて・・・
昭和のテレビがお化け屋敷の一部となりました🎉

黒電話をハック

これまた古い黒電話。
600形A2自動式卓上電話機といって、当時は非常に普及した電話機の1つです。

今回はこの黒電話を①鳴らして、②受話器を取ったら、③音声が流れるようにします。
また、後から色々操作できるように、VIVIWARE CellのCustomCellを使うことでCell appから操作できるようにしました。

知る

まず、黒電話の仕組みについて知るために、こちらのサイトを参考にしました。

uenosato.net

どうやら黒電話は、16Hz（1秒間に16往復、1往復で2つのベルを叩くので、1秒間に32回ベルが鳴る）でベルを叩き、2秒鳴らして、1秒休むことをしているそうです。

また黒電話は、たった2本の電話線からベルを鳴らしたり、音声を送受信したりしているそうで、驚くほどよく出来ているので、これを理解して操作するのは難しいと判断しました。

そこで、回路と仕組みを簡単にするために、元の黒電話で使っている回路は使わず、駆動に必要な線のみを外部に出して、専用の回路を組みました。

作る

まずベルの駆動には上記のサイトを参考にして回路を組みます。
ベルを鳴らすための16HzはCustomCell内のPWMという機能で作り出し、Cell appでは2秒鳴らして1秒休む仕組みを作りました。

音声再生にはDFPlayer miniというモジュールを使います。
microSDに保存したMP3データを再生することができる部品です。

・・・。

どうやら、ベルを鳴らすのとMP3を再生するのにたくさんの電力が必要になってしまったので、ちょっとした回路を組み、外部から別に電源を供給することにします。