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「変身ワークショップ・アームズクリエイター」企画開催レポート

こんにちは、VIVIWARE社のエンジニアのかっしーと申します。 本記事では2022年夏休みに2回に渡って開催した「変身ワークショップ・アームズクリエイター」のレポートをお届けします!

変身ワークショップとは

変身ワークショップとは、子どもたちがVIVIWARE Cellを使って変身ポーズ開発をおこなう1日ワークショップです。 特撮ヒーローが大好きな僕たちVIVITAメンバーの「変身ポーズはプログラミング作品である」という持論を元に企画しています。

(参考:トチオンガーセブンと夢のコラボ!変身ワークショップ@長岡 レポート その1 - VIVITABLOG)

今夏実施の「アームズクリエイター」は変身ワークショップから派生した新企画です。

企画の経緯

唐突なご縁

2022年5月某日、弊社の嶋田社長よりお食事に誘われました。大日本印刷株式会社さま(以下DNPさん)と共同で企画していた上野の森親子ブックフェスタ(参照)の打ち上げ会です。

僕はこのイベントに携わってはいなかったのですが、打ち上げに参加できなくなった弊社社員の代わりとして急遽お呼ばれしました。同時に、「DNPさんの造形担当の方が大変な特撮好きでいらっしゃるので、ぜひ僕たち特オタ同士で仮面ライダーについて語りましょう」という嶋田社長のメッセージを感じ取りました。

実際にDNPの方、特にトールさんとお話しましたが、話が弾みまくります。 噂に違わぬ大変な特撮好きであり、一番好きな仮面ライダーを挙げたら「オーズ」と出てくるところまで僕たちと一緒でした。 すっかり意気投合し、次に変身ワークショップをやれる機会があればぜひご一緒しましょうと約束してその場を閉じます。

さらなる出会い

ところで、時期は前後しますが弊社エンジニア新居さんより、新居さんの元教え子である「かむたろー」氏が同じく大の特撮好きであり、変身ワークショップに興味ありありという情報をもらいました。こちらも「いつかご一緒できたらいいねー」という話をしていましたが、「そのいつかとは、まさに今だ」と直感が告げてきます。余談ですがかむたろーさんも「オーズ」がお好きとのことでした。

さらに同時期、VIVISTOP NITOBEの山内先生より、クルーのユウナさんが特撮好きであるとご紹介いただきました。 軽くお話したところ、やはり「オーズ」が好きとのことで、あっという間にテンションが爆上がりです。変身ワークショップの企画もご一緒できることになりました。

僕は普段から一部界隈で特撮オタクを公言していましたが(参照)、まさに「類は友を呼ぶ」状態です。いや「類は縁を呼び、縁は新たな企画を呼ぶ」のだと思います。

ていうかオーズ好き多すぎでしょ!!(笑)

さぁ、企画会議を始めようか

こうして社内外の特撮好きを交えた企画チームが発足です。

折しもVIVISTOP HAKATAよりJR博多シティでおこなわれる「夏休み自由研究ラボ」というイベントでの題材を求めてVIVIWARE社に相談が来ており、本チームはこのイベントを初回のアウトプットの場と定めました。

さらにコクヨ社さまより「THE CAMPUS SUMMER FES」でのコンテンツの相談を受け、同じ規模感・対象であることからこちらにも展開することにしました。不思議なほどにスルスルとご縁が繋がっていきます。運命が背中を押しているのではないかという錯覚に陥ります。

企画会議は特撮オタクならではのワードが飛び交うものとなり、もはや仕事というよりも特撮について語るオフ会なんじゃないかというくらい楽しい時間が過ぎていきます。オンラインで相手に伝えるのが難しい脳内イメージの共有をするケースも「仮面ライダー○○の■■みたいな」のように伝えるとだいたい瞬時に相手に伝わるのだから話が速いです。

DNPのトールさんは舞台で小道具係を担当されたり、社内でもペーパークラフトのマイスターを担当されるほど造形の得意な方であり、次々と新しい形状の試作品を作ってくださいます。「武装の製作をするワークショップ」「武装の組み換え遊び」「武装を操って敵の撃退遊び」という方針があっという間に決まっていきました。

100円ショップで手に入るウレタン棒とカットした木材を組み合わせて武装を作るというトールさんの案は、子どもたちがモノづくりの楽しさに出会い、自分でもいろんなものをつくってみよう!という気持ちが生まれるきっかけとして最高の企画だと思います。

かむたろーさんはゲーム開発のエンジニアで、特に音響関連に大変な知見をお持ちです。ワークショップの成果物を披露する「撃退遊び」のシステムにどんどん色をつけてもらいます。武器は組み換えによって3種類製作できることを売りにしていたため、必然この遊びの部分の準備が大変になってきましたが、お忙しい中、とてもクオリティの高いシステムを用意してくださいました。

参加者が製作可能な三種の武装の中で、もっとも扱いに悩んだのは「杖」です。 剣は「振り回す」弓は「放つ」というアクションが明確なのに対し、杖はどうすればいいのかがすごく悩みました。 せっかく魔法を繰り出すのだから、複数の属性攻撃を出せるようにしたいと考えていました。 (メンバーの間では瞬時に「それってあのヒーローのリスペクトだよね」とイメージが共有されます)

さすがに発動方法はオリジナリティを出したいなと思ったので、試行錯誤の結果、カラーピッカーを使い、認識に用いるアイテムは「書物」としました。新渡戸クルーのユウナさんがカラーピッカーにかざす魔導書アイテムをデザイン・製作してくれましたが、とてもかっこいいものができました。

企画チームの全員が明確な得意分野を持っている上、みんなガシガシに手を動かして作ることができるので非常に頼もしかったですし、熱量もクオリティもどんどん上がっていくのがビリビリに感じられました。

一方で、僕は何をしてたかと言いますと、VIVIWARE Cell Motionを使って剣による斬撃の方向の検知をするプログラムを書いたりしていました。

VIVIWARE Cellアプリ側で加速度センサーの値を時間軸で丸めてOSC送信機能で送付することにより、比較的簡単なプログラムでそこそこの精度の検知が実現できました。これにより斬撃の方向に合わせて斬撃エフェクトを発動できるようになり、臨場感の向上が出来たかと思います。 実はMotion Cellの存在を知ったときから、こういうことをやってみたいなとずっと思っていたんです。(笑)

イベントのメイン画像は、VIVISTOPメンバーのめいなさんにモデルになってもらいました。 実にかっこよくスタイリッシュにポーズを決めてくれています。

以下余談ですが、剣二刀流は今回のWSでは製作対象から外れてしまったので、幻のポージングです。 しかし僕は「1つの大きな武器を分割して2つの片手持ち装備に変形させる」というシチュエーションが大好きなので、いつか絶対実現させるつもりでこのネタを温存しています。(笑)

いざ本番、エイエイオー!

博多回

夏休みに入り、いよいよワークショップ本番の日がやってきました。 一弾目は博多の夏休み自由研究ラボでの開催です。遠方のため僕は行けなかったのですが、代わりに嶋田社長が現地入りです。 伝聞ですが、大盛況だったようです。

品川回

二弾目は、品川のTHE CAMPUSでの夏祭りイベント「THE CAMPUS SUMMER FES」での開催です。 企画チームも集結して、子どもたちと一緒に製作と演舞をおこないます。

コクヨさんの要望もあり、1日で4回開催することになりました。 久々にテンションフルスロットルで挑むイベントであり、僕は進行で声を張りすぎ、途中から喉が死んで声が出なくなってしまいました。(笑)

ファシリテーションは途中でユウナさんに代わってもらいましたが、安心してお任せすることができました。

おわりに

複数の社外の方々を交えて企画をまとめ上げるのはなかなか出来ない経験でしたが、企画チームのスキルや熱量が高かったため、企画の間も本番もとても楽しい時間を過ごすことができました。参加者の子どもたち、ホストのVIVISTOP HAKATA、コクヨさんの満足度も高かったと聞いています。

本記事を書いていてほとんどVIVIWARE Cellについて言及していないことに気づきましたが、企画全体を通してのベースに本ツールがあったことは間違いなく、企画チームのみんながCellを自然に使いこなした上で企画の本質部分に注力できていたということだと思います。

一方、全員が多忙の中の企画だったこともあり、この企画のための時間が取りにくく荒削りなままの部分があったとも思います。 しかし変身ワークショップはこれからまだまだ進化させていきたいと考えていますので、反省点もやり残したこともまた次回に活かしてVIVIWAREを使った変身を極めていければと思っています。