こんにちは。VIVITAクルーのきゃないと申します。
2023年からVIVITAに参加しまして、東葛エリアを中心に活動をしています。
Can I help you ??
さて、この記事では先日開催されたVIVITA JUNCTION 流山編についてお送りします。
VIVITAクルーが一同に会して、活動や考えをシェアするVIVITA JUNCTION。
今年2023年は二拠点開催という形で企画が進み、一日目は金沢、二日目は首都圏での開催となりました。
そして首都圏の開催場所となったのが、VIVITA東葛の流山新拠点です。
NEW BASE 流山へようこそ
まず、千葉県流山市にVIVITA東葛の新しい拠点ができたという話から。
「東葛」というのは、千葉県北西部の柏市・流山市などが位置するエリアの総称です。
VIVITAの活動拠点であるVIVISTOPは今や世界7カ国、11拠点にも広がっていますが、一番最初のVIVISTOPができたのが東葛エリアの柏の葉でした。
VIVITA 年表 ~東葛編~
2017年 VIVISTOP 柏の葉がオープン。
2020年 VIVISTOP 柏の葉がクローズ。新型コロナの蔓延、働き方の変化。
2021年 VIVITA東葛が誕生。場所にとらわれない自律共生なコミュニティづくり。
2022年 VIVITA東葛としての活動のあり方・場所に対する考え方を再模索し始める。
2023年 流山新拠点スタート ←今ここ
VIVISTOPオープンから6年、さまざまな変遷がありました。
VIVISTOP柏の葉は商業施設の一角にありました。一度は敢えて固定の拠点を持たないというアプローチも試しました。その様な試行錯誤を経て、この度は改めて一軒家タイプ物件を拠点にしていく決断をしました。
築32年の建物で自由度も高く色々なことができそうです。これまで以上に探究に没頭できるような場所を目指していきたいと思います。
東葛JUNCTIONレポート
さて、前談が長くなりましたが、当日の様子をレポートします。
今回拠点に選んだ「流山本町エリア」は江戸〜大正と商業的に栄えてきた街並みが残る歴史的な香りが漂う場所。
人口増加率全国一位の流山市ですが、人が増えているつくばエクスプレス沿線とは異なりやや静かな雰囲気のエリアです。居住者の年齢層もやや高め。
地域にも開いていきたいと思いを抱きつつ、まずは草の根的に小さな実績を作っていきたいと考えています。
メンバーがぞくぞくと集まりつつ、談笑が始まります。
当日の参加者は24名。時間通りにだいたい集まりましたね。
おや、金沢から向かっている泰蔵さんがちょっと遅れているようです。
前日の金沢のJUNCTIONでも泰蔵さんが搭乗する博多→金沢の飛行機が欠航してしまったのですが、その時は予定を変更して、
「みんなそれぞれVIVISTOP金沢で好きなことをする」をしました。
VIVISTOP金沢の充実した機材を駆使して、陶芸、クラフトコーラ作り、バッグ作りなど、参加者のみなさんのさまざまなクリエイティビティが発揮された見事な時間でした。
しかし!ここには陶芸の窯も、おしゃれなキッチンも、布やミシンも、会議机さえもありません。
今の東葛JUNCTIONではやることは一つです。お掃除です。
ということで、全体会議が始まる前に参加者全員に掃除道具が配られました。
掃き掃除です。長年空き家だった家なので小さな生命体もいます。
窓掃除。戸建物件なので窓がたくさんあります。
キッチンもあります。快適に使えるようになるまでには、まあまあ頑張らないとなりません。
エントランスの印象は空間作りでとても重要なので、優先的にリノベーションをしようとしています。ということで建具のヤスリがけや、扉の付け替えも進めます。
さすがに24人もいると、ものすごいスピードで拠点がきれいになります。
みなさま、ありがとうございました!
掃除もひと段落した絶妙なタイミングで、泰蔵さんが到着です。
アイディアの種まきツアー
改めて、JUNCTIONのプログラムスタートです。
まずは、大掃除をしてきれいになった新拠点をみんなで回りました。
この場所でこんなことをしてみたいという会話をしながら、アイディアを付箋に描いて貼ってもらいます。
リビング、キッチン、和室、洋室、ベランダ、縁側、裏庭、トイレに階段、全ての場所がフロンティア。どんな活動に活用しようかもこれから考えていきます。
付箋はしばらく残しながら、アイディアを丁寧に育てていきましょう。
草刈りまさおがやってきた
この日はスペシャルゲストをもう一名呼んでいました。まさおくん(とエンジニアの大和田さん)です。
まさおくんはVIVIWARE搭載の自動草刈りロボット。VIVIWAREで作ったコントローラーでも操作できますが、自律走行もできてしまいます。前方についた測距センサーが障害物を見定めながら前方の草を刈るデモンストレーションをしてくれました。
まさおくんは新拠点にしばらく貸していただけることになりました。草木が生い茂る環境の中でさらなるアップグレードが期待されますね。
泰蔵アワー1:架空の独立国家 ウジュピス共和国の話
さて、お待ちかねの泰蔵アワーです。
新拠点スタートに際し、この日はまず「ウジュピス共和国」の話をしてくれた泰蔵さん。リトアニアの中の一角に存在するこの国は「共和国」と名乗っていますが、国際的には非公認であり、勝手に独立宣言をして生まれた架空の独立国家。他の国々と同様に憲法や国旗も存在します。
そして、この国にもVIVISTOPがあります(VIVISTOP Uzupis)。数年前に泰蔵さんがこの国を訪れた時に、VIVITAの存在を知った現地の有志たちの手で作られました。
元々はゲットー(人種などのマイノリティが排他的に隔離され居住する地域)だったという複雑な歴史を持つ土地ですが、著名な詩人でもある大統領が作ったウジュピス共和国の憲法は愛とユーモアに満ちています。そして憲法や理念に共感し集まってきた国民は9割がアーティストで、国全体がクリエイティビティで溢れています。
実は先日、VIVITA東葛クルーのスコッティもVIVISTOP Uzupisに訪問し、感銘と衝撃を受けて帰ってきました。ウジュピスの良いところもどんどん見習ってアメージングな拠点にしていきたいです。
泰蔵アワー2:VIVITAはChapter2に突入します
前日の金沢のJUNCTIONにも続き、泰蔵さんからVIVITAのこれからについてお話がありました。最近発表があった通り、泰蔵さんはこれまで以上に大きなスケールでスタートアップを支援していこうとしています。
ゲームチェンジャーたる世界中の起業家やスタートアップを巻き込み、VIVITAのクルーやVIVINAUT(子ども)たち、みんな包括してVIVITAコミュニティを形成していくことを本格的にやっていこう!という話を中心に、海外も含めこれからVIVITAが目指していきたい方向性について情報共有がありました。
そしてもう一つ、これからのVIVITAのあり方を一言で表す表現として、
「The movement that involves children in the design process of the future」(子ども達を未来の社会づくりに巻き込むムーブメント)という言葉が掲げられました。
例えば、都市計画は長い年月をかけておこなうもの。それは未来を生きる子どもたちのためのものでもある。だけど今その意思決定に子どもが関わる機会がない。子どもがもっと社会づくりに巻き込んでいくことで新しいアイデアやダイバーシティが生まれる。そんなお話でした。
最後は「VIVITAはチャプター2に入ります」というメッセージで締めくくられました。
VIVISTOP柏の葉の設立から6年、当時から活動をしていた子どもたちはもう高校生や大学生。VIVITAとしてもたくさんの試行錯誤を経て見えてきたこともあります。これまで以上に広がるVIVITAコミュニティからどんな物事が生まれてくるか楽しみですね。
なお、泰蔵さんの話の中で、私きゃないの心に一番刺さったのは
「どんなプロジェクトも子どもを巻き込んでいれば大きく道を外れることはない。それだけは俺確信してる」
という言葉でした。
子どもに限らず多様性のあるメンバーで何かを成し遂げるって本当に大変なことです。理念やコンテキストの違い、時間と場所の制約 etc...。多様性の高いVIVITAという組織だからこそ、そこの難しさとも向き合い、価値につなげていけるといいなと思います。
ということでですね、私自身も社内外いろんな人たちを話をしていきたいと思っていますのでみなさま宜しくお願いします。Can I help you ??
以上、VIVITA JUNCTION 東葛編のレポートでした。またお会いしましょう👋
Photography by Aoki Kotaro