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未来のゲームセンターをつくろう! in 聖学院

VIVIWARE株式会社の嶋田です。今日は、聖学院中学校・高等学校でおこなった「未来のゲームセンター」企画についてご紹介します。弊社は企画や運営の協力として参加しています。

聖学院についてはこちら www.seigakuin.ed.jp

過去に聖学院と取り組んだものについてはこちら blog.vivita.io blog.vivita.io blog.vivita.io

今回の企画は、聖学院のGlobal Innovation Lab(GIL)という活動の一環としておこなわれ、中学2年生、3年生の合わせて約70名ほどを対象に実施しています。

未来のゲームセンターをつくろう

本企画のゴールは、それぞれが考える未来のゲームセンターを自分たちで製作し、最後はお客さんを招いて運営することです。(4人で1組程度のグループワーク)

プログラミングの修得を目的とするようなものではありませんし、あらかじめ用意されたキットを組み上げていくようなものでもありません。自分たちでゼロから考え、作り上げていきます。 この企画は、全6回(1回あたり休憩も含めて110分)となっており以下のスケジュールでおこなわれました。

  • 1回目:導入ワークショップ
  • 2回目:アイディエーション
  • 3回目:設計イメージ作成
  • 4回目:製作
  • 5回目:製作
  • 6回目:発表会

この製作におけるセンサーやアクチュエータを制御するものとしてVIVIWARE Cellが活用されました。

導入ワークショップ

初回はVIVIWARE Cellの使い方に慣れてもらうための時間です。といっても1年次には別のGILでVIVIWARE Cellを使用したロボット製作体験をしていたり、2年次には理科の授業の中で使用していたりということで、基本的な使い方については特に問題なくスムーズに進行しました。

次のステップとして、あらかじめ用意された4つの作例を、グループのメンバーがひとつずつ修得することを目指します。 修得出来たら班へ持ち帰り情報共有、最後は自由に遊んで1日目は終わりです。

アイディエーション&設計イメージ作成

2日目&3日目はどんなゲームを作りたいのかアイディアを考えつつ、最後は設計イメージまで落とし込みます。

今回は製作のオトモとして、エイドステーションを用意しました。エイドステーションは、過去に旭川藤星高校のハッカソンでも使った工作材料のショップです。色々な材料を目にすることで新しいアイディアを創発させます。 (使えそうなものがないか考える)

もう一つの仕込みとして、敢えて「縛りを与える」ということをおこないました。やれることが多すぎると逆に何から手を付けてよいか分からなくなることもあるため「ひとことテーマ」と「必ず使用しなければいけないVIVIWARE Cellをひとつ」を各班ランダムに割り当て、アイディアの取っ掛かりにしてもらいます。 「ひとことテーマ」は例えば「対戦」「確率機」、「VIVIWARE Cellをひとつ」は例えば「Joystick」「Motor」というようなものです。

最後はアイディアを設計イメージに落とし込んでもらいます。設計イメージは「どこから手を付ければよいか分かる」程度でよく、ここに時間を割き過ぎることがないように注意したいところです。3日目最後の時間は班ごとに循環しましてアイディアをヒアリングしてましたが、自分が最も大切にしていた質問は「次の製作時間で最初にやることは分かる?(手を動かせるか?)」でした。

製作

4回目、5回目は製作です。 今回の製作を見ていて一番役に立ったものは段ボールです。3回目までのアイディアで箱ものを作りたいグループが多かったのですが、そういった箱をゼロから組むと作業が大変な割に精度も出ずに不安定ということになりかねないです。 しかし、段ボールをそのまま使えば既に箱の形状をしていますので、その手間が省けます。今回は学校に印刷用紙の空き箱が大量にあるということで、それらを流用してもらいました。

あとは、作りながらひたすら試行錯誤です。最初のイメージ通りにできたところもあれば、当然イメージ通りにできないことも多く、モノづくりの経験が少なければ少ないほど最初の見積もりは甘いものです。こればかりはやってみるしかありません(だからこそ設計図作りに時間をかけてもしょうがない)。

最初は本当に完成するのか?という不安もありましたが、みんなの追い込みもあり面白いものが完成しました。

発表会

最終日は発表会です。グループを2つに分け、片方のグループが運営、もう片方のグループは遊ぶ、それをある程度遊んだところで交代します。 また、発表会には中学1年生も招待していたので、彼らも遊びに来てくれました。

発表会の様子は動画でご覧ください。

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さいごに

動画でも様子が伝わったかと思いますが、何はともあれ発表会は盛況で終わり、とても良かったと思います。

ひとつ反省点があるとすると、今回「モノ」に焦点をあてたグループが多く、「コト」に焦点をあてたグループは少なかったかなと思います。例えば、「鬼ごっこ」という「コト」を題材に、鬼ごっこをデジタルツールでリデザインするようなアイディアです。そういったアイディアがもっと出てくるように仕掛けができれば、もっと全体として製作物の幅がでてよりよかったなと思っています。(ゲームセンターというタイトルに引きずられてしまったかも?)

話は変わりますが、実は今回の企画では運営サポートで参加してくれている大学生が多くの部分を取り仕切ってくれていました(当日のタイムスケジュール作りや、事前準備、当日の運営など)。大学生の皆さん自身もモノづくりという経験はそこまで多くないと思うので、生徒たちと同様とても大変だったと思います。また、モノづくりということで事前に準備することもたくさんあります。それでも全6回を無事終えたのは、生徒たちの頑張りと同じく大学生の皆さんの頑張りの賜物です。本当にお疲れさまでした!

その大変さにめげることなく近い将来には同じような企画を展開してくれることを非常に期待しています(その際には僕を呼んでくださいね)。

聖学院のレポートと参加した大学生のコメントは以下のリンクからご覧いただけます。
【GIL】未来のゲームセンターをプロトタイピングでつくる | SEIG NEWS | 聖学院中学校・高等学校
【GIL】未来のゲームセンター、開店です! | SEIG NEWS | 聖学院中学校・高等学校

(裏でとても頑張っていた大学生のみなさん)